愛の花

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夏のリトリート 最終日 祝福のクロージングサークル

8月13日。
最終日。
勤行、朝ごはん、そして帰り支度を終えて、朝11時、川べりの野原にクロージングサークルを迎えた。

インスピレーションで「君のひとみ」を歌ったら、随分昔のことが心に蘇り、そのことをシェアした。カリフォルニアの山の中に暮らしていたとき、全体としては、わたしは素晴らしい体験をしたが、パートナーとの間では問題を抱えていたこと。優しさの裏側に、コントロールと暴力が潜在的に存在していて、その世界から わたしは必死で脱してきたこと。

この朝、勤行からクロージングまでの間に、たくさんのピースがピタリとあって、みんなの心が生まれ変わりました。

優しいご主人に物足りなさを感じ、居場所がないと感じていたHさんは、幼い頃、母親が父親に殴られ蹴られる家庭で育ちました。
「ゆがんだ心理かもしれないけれど、わたしが感じていた物足りなさは みんなが優しくて、殴ったり蹴ったりしなかったからかもしれない。今、そう気づいたら 早く家に帰りたいです。」

Nさんが話しました。
「昨夜、まだ反応が出ていて吐きそうになっていたから、夢の中で気づきがくるのかと思っていたら、実は朝の勤行のときに わたし、生まれたんです。ローズクオーツの勾玉のネックレスがわたしには重く感じられていたの。そしたら勤行の途中で、『生まれなおした』と感じた瞬間に、ネックレスが外れて膝の上に落ちたの。きっと、誠さんが外してくれたんだと思う。」

辛い過去をコントロールされた冷静さで淡々と語るNさんは、もうそこにいませんでした。はじけるような笑顔。細胞の中に閉じ込められた悲劇のヒロインという筋書きは消えてなくなり、素のままの彼女の輝きがそこにありました。

おめでとう。ここに一緒にいられて嬉しいよ。

Sさんが語りました。
「朝、起きたときは まだわからなかったんだけど、勤行していたら分かったんだ。僕は、苦しみを話してくれたみんなを、対象としてみていた事に。そして僕は、自分の経験がみんなの役に立てるといいな、という思いから話していた。そうではなくて、なにもできなくても、ただ痛みを感じて共にいて欲しかったんだということが 今朝 分かったんだ。みんな、ごめんなさい。
 僕は今まで社会的な活動を通じて、いい世の中になるように働きかけてきたけれど、社会の痛みは、個人を通じて顕われるということが 分かったんだ。Wさんの痛みも、Nさんの痛みも、個人的なものではなくて、ただみんなの代わりに引き受けてくれているということ。個人の背景には必ず社会があるのだから。。」

Sさんの目からは涙が零れ落ち、途切れ途切れになる話を、涙をぬぐいながら話して、わたしも胸が熱くなり、みんなの心も熱くなっているのを、そして風や木々も祝福してくれているのを感じました。
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Tさんが語ったあと、Wちゃんが語りました。TさんとWちゃんは昨夜、深夜に目を覚まし、二人でシェアリングを進めていました。
「わたしが、男性にハグしてもらったらTは傷つくと思っていたの。もう、二人の関係も終わりになるかもしれないと思っていた。そしたら、そのことに関して彼の感想は『良かったね。』だったの。彼の苦しみは、別のところにあって、わたしは、彼と20年一緒にいたのに そのことを知らなかった。なんのための20年だったんだろう。。。お願い、みんな、Tが自分の苦しみに向かい合えるように どうぞ、力を貸してください。今まで、Tが『僕のこと愛してる?』と聞いたとき、『愛してる。』と答えていたのは、形だけだったかもしれない。でも、今、わたしは心からTを愛しています。」

手をつないでいたYさんがタオルで涙をぬぐった。クロージングサークルまでたどり着いたとき、涙はあとから後から流れ、人の喜びも悲しみも自分自身のものと隔たりがなく胸に迫る。みんながそうなるので融合した喜びに満たされる。

リトリートに続けて参加し続けているMが語った。
「この空気を味わいたくて 何度も何度もリトリートに足を運んでしまいます。わたしも、親に愛され幸せに育ってきて、痛みや苦しみを経験せずにここまで来ましたが、みんながわたしの代わりに引き受けてくれている痛みや苦しみをこうして共に味わわせていただくことで、自分がより深い心、器にしだててもらってる気がします。ありがとう。」
ありがとうM。いつも、落ち着いて語ってくれる一言二言が みんなに染みる。長いシェアリングにいつも最後まで座ってくれているMとSちゃん。支えてくれて、ありがとう。

Rは、語る前にみんなの顔をひとりひとりしっかり見て、うなづいた。
そして、
「地球は明るいよ。子宮も明るいよ。みんなすごいよ。こんなみんながいるんだもん、地球は大丈夫。わたしは、自分のやることが わかった。赤ちゃんが呼んだら どこへでもお産の助けに行くの。Hにパパはいないけど、こんなみんながH,Hって可愛がってくれるんだもの。わたしは、みんなのこと、この世界を誇れるよ。」

「踊ろう!踊りたい!」

こうして、クロージングシェアが続いているとき、大きな音で大きな葉っぱが3回、舞い落ちてきて、1枚がわたしの頭に落ち それを見たみんなが笑いました。

「あ!誠さんだ!」

誠さん ありがとう。
今までの中で もしかしたら 一番心を合わせて働いたリトリートだったかもしれないね。
たくさんのひらめきをありがとう。

クロージングシェアを終えて2曲歌い、そして音楽をかけて踊りました。
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野原に踊れる音楽CDと小さいスピーカーを持っていったほうがいいって、耳元でささやいてくれたのも誠さんだったかもしれないね。

今、まだ自宅で引き続きリトリート(シェアリング)が続いてるWちゃんとTさん。光の輪をまだ、つないでいてね。みんな、頼みます。
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一人の変化がみんなの変化を呼び起こします。

また、会いたいね。また、会おうね。

この次は、東伊那の新しい自宅「観音道場 遊里庵」で、秋のリトリート。

どんな世界が展開されるのか、楽しみ。

直感と信頼と実践。

新しいステージの始まりです。
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by ainohanaMusic | 2007-08-21 21:33 | 心の旅日記 | Comments(0)