今年の夏至はバッチリ週末で、新月と日食までが重なって、この日程に共働学舎真木での三年目のコンサートを決めていた。

車を停めて、山道を1時間半、峠を越え、川を越え、歩いて辿り着く桃源郷のような共働学舎真木に、
わたしは、子どもたちを生み育てたカリフォルニアのエルクバレーと同じ「ほんとうの暮らし」を感じた。

人が正気に戻れる暮らし。自分に帰れる静かな場所。人の気配より広大な自然の力が萌え出て、人が謙虚になれるところ。
縁あるみんなが、この場所で、ほんとうの自分と出会ってほしい。
そんな願いから、3年目の2020年のコンサートは、2泊3日の夏至の集いになるように、スケジュールを組んだ。
朝は、祈りの時間を持ち、夜は囲炉裏端の語らいを入れて、真木のくらしを堪能しつつ、自分を見つめられたらいい。
そして、メンバーが激減している真木に、出会うべくして出会うかもしれない、新しいメンバーとの縁つなぎができたら素晴らしい。

真木は山道を徒歩で1時間半歩く桃源郷。
1年でも、ここの暮らしを体験したら、人の生き方は変わるだろう。
わたしは、電気も水道も住所すらないカリフォルニアの山で10年暮らし、感じ方、生き方の根本が変わった。
それは生きることの原点(多様ないのちの調和)に帰れた意識の純化の時間だった。

今回は、いろんな地域からの13名、メンバー+周辺の仲間を合わせて20名くらいの集いになった。
コロナの影響で、しばらく静かだった真木がにぎわって、迎える方も喜んでくれたことが嬉しかった。
訪れる側も、迎える側も楽しめるって素晴らしい。1年に1回、その機会を楽しく構築して行けたら大切なものが育ってゆくだろう。
ところで、コンサートをするには、機材や楽器を担いで徒歩で1時間半歩かないといけない。
雨降ったらどうしよう?とか、最小限で行きたいけど、あれもこれも必要かも?と悩んでしまうが、徒歩の機材運びの重圧を、快く引き受けてくれた荷揚げをしてくれる男性陣の存在があってこそコンサートが可能になっている。
3年間、お世話になっている男性荷揚げチーム。その時によって顔触れは違うけれど、日常的に鍛えられた体力と、ボランティア精神と柔軟性に安心させられる。

見えるかな?左の男性はバイオリンとスピーカー(箱に入っている)、右の男性はギターとマイクスタンドを担いでくれています。
夏至の日は気持ちよく晴れ渡って、ちょどいい木陰でコンサート

大地を踏みしめて 空を仰ぎ見て われら地球の子ども われら銀河のひかり

早く旅立った息子に捧げる歌を歌い始めた時、蝶々がわたしの周りから離れなくなりました。

参加された方のお母さんの20周忌で、彼女は、お母さんだと感じ、時空がひらかれていました。

真木には、3年前、製材の動力を得るための水車が作られ、朽ちてゆく古民家を再生してゆこうとしています。

多様ないのちと共にシンプルに暮らす
この地球の再生を願うみんなが、圧倒的な自然に包まれて出会えた時間。

いろり端、コンサート後のシェア、食事の後の自己紹介で、みんな自分を語っていました。

一人一人が 自分を受け入れて、情熱的に生き生きと生きて
ビジョンを交換しながら、お互いを生かしあってつながってゆく。

ゆっくりと新しい時代がひらいてゆくね。
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一緒に参加した みんなの報告の巻
【アラヤシキへ】 (松浦寿郎)
車が入れる道から、クマよけの鈴を鳴らしながら、さらに1時間半の山道を歩き、峠を越え川を渡って、ようやく行ける場所。はるか彼方に雪を頂く白馬連峰の山々。夜は真っ暗&満天の星。沢を流れる清流の音。蜜蜂の羽音。囲炉裏の煙の香り。豊かな自然に囲まれた、携帯の電波も届かぬ場所での暮らしの清々しさ。
シンガーソングライター吉本有里さんの野外ライブコンサート。今年で三年目です。ライブの日は、朝から雨も上がって青空がひろがり、お日様も顔を出す。お日様の、あたたかい光の中で、有里さんの歌声は、真木の森と山々と調和し、心地よく響きました。
いいなあ♪ 有里さんの声は、年々透明になってゆく♪
共働学舎の有里さんのライブコンサート、毎年の恒例になったらいいな。そこから、新しく、たくさんのご縁の糸が紡がれてゆく。
来年は、一緒に行きませんか? 
(露天風呂、さわみずと薪のハーモニーが超気持ちいい)
【アラヤシキリポート】(金山明美)
6月20日~22日、『アラヤシキの住人たち』の映画の舞台となった長野県小谷村にある真木共働学舎に行ってきました。
車が通れない山道を歩いて一時間半、峠を越え、川を渡って山道を登って行った先に現れる築100年を越える茅葺き屋根のアラヤシキ。
もともとは上杉武田の合戦で敗れた武田軍の落武者が住み着いたのが始まりとのこと。一時は小学校の分校もあったくらいの集落だったそうです。戦後の高度成長期に住民の集団離村で住む人がいなくなった民家にさまざまな背景の人が自給自足的生活を営んでいます。
3年前からこの地でコンサートをしている吉本有里さんからお話を聞いていて一度行ってみたいと思っていた場所でした。
かまどで薪で炊いた香ばしいご飯、絞りたてのヤギの乳、そこで収穫した豆や野菜を使った美味しい食事、山の清水を引いて焚いたからだの芯まで温まる露天風呂、築100年の民家で囲炉裏を囲んで語り合い、、。
昔は当たり前だったであろう生活がとても贅沢で、夢のような豊かな3日間を過ごしました。
日本でこんな場所がまだ残っているなんて奇跡のようです。
この地で生活を営み、守り続けている方々がいることに感謝です。
有里さんの夏至のコンサートは虫や鳥や動物、草や木々も一緒に参加している感じで。。。
圧倒的自然の中で自分の中の自然がますます目覚めていく不思議な感覚がありました。
毎年6月の夏至にコンサートをする予定だそう。来年もまた行きたいな、一緒に行く人今から募集中✨

(アラヤシキの老猫)
「吉本有里さんコンサート at 真木共働学舎」(きむらまさお)
友人に誘われて信州白馬の先にある「真木共働学舎」に行った。自由学園の教師であった宮嶋眞一郎さんと次男の信(まこと)さんが創設した障害者と健常者が区別なく生活する場だ。今は、信さんと奥様の美佐紀さんが中心となって管理している。
車の通れない山道を1時間半登ったところに学舎はある。かつては養蚕などで生計をたてる村民が住んでいたが、みな山を降り、今では、共働学舎のメンバー数人が100年を越える古民家で共同生活をしている。「アラヤシキの住人たち」という映画にもなっている。
ここでの生活は原則として自給自足だ。自ら田んぼを耕し、野菜を植え、ヤギを飼い、養蜂ではちみつを採取する。100年を越え老朽化した建物を建て替えるため、水車小屋を建設して製材をつくるプロジェクトも3年前から進行中だ。
僕はこの学舎に2泊した。宿泊者には1日3度の食事と寝床が与えられる。宿泊費はドネーション制。お金があまりない人でも共働学舎の精神に興味のある人には来てもらいたいためだそうだ。ボランティアとしてメンバーと共に共同生活をしてみたい人も大歓迎だそうだ。今、山を下りた人が増えて、真木共働学舎ではメンバーが足りず、広大な敷地や動物たちを持て余している。
僕が伺ったときのメンバーは、保育士から学舎に転じた20代の女性、海外ボランティアを志望していたがコロナで行けなくなり、学舎でボランティアを始めた30歳の男性、学舎に39年住んでいる主のような男性と、管理者の美佐紀さんだった。
ここに出向いたのは、シンガーソングライターの 吉本 有里 (Yuri Yoshimoto) さんのコンサートがあるためだった。有里さんとは初めてお会いしたが、不思議なオーラをまとった人で、まるで自然界の精霊が人間の殻をまとったような人だった。
自身の体験から紡がれる歌詞は明確で力強く、日本的なメロディはシンプルで覚えやすいものだが、有里さんの身体を通して発せられる音楽は、そよ風に乗って蝶の鱗粉が舞うがごとく、さりげなく、密やかに、それでいて少しずつ少しずつ、心と身体に染み入ってくる。
驚いたのは、コンサートが始まるとどこからか蝶が飛んできて、歌っている有里さんに止まったまま離れなくなったこと。そのとき有里さんは亡くなった自身の次男に捧げる歌を歌っていたのだ。僕は次男が蝶になって有里さんを応援しているように見えた。蝶は休憩時間になるまで数曲の間、ずっと有里さんから離れなかった。
当初天気予報では雨だったが、有里さんの神通力か、コンサートのあった2日目の快晴を筆頭に3日間とも雨には無縁だった。しかも2日目は、夏至・日食・新月が重なるという特別な日。貴重な体験を得た3日間だった。
真木共働学舎
https://kokocara.pal-system.co.jp/2017/11/13/kyodogakusya/
https://kyodogakusya.or.jp/
映画「アラヤシキの住人たち」
http://arayashiki-movie.jp/
吉本有里さんHP http://amanakuni.net/yuri/index.html

(今年ははるかちゃんにも出演してもらいました)

みさきさん、メンバーのみなさん、わたしたちを快く受け入れてくれてありがとうございました。
参加してくれたみなさん、多様ないのちに満ちた 純度の高い時空間を共有できて なんともうれしい。
また再会しましょう。
そして、報告を読んでくれてるみなさん、よかったら、来年ご一緒しませんか?
※写真撮影は、 きむらまさおさん、志織ちゃん、わたし