愛の花

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歌うように生き 生きるようにうたう⑨

(7)吉本有里という生き方⑨
うたに魔法がかかる

20代後半

編集業とバイオリンバイト 東京編集工房とオイコスと、ステレオホール


まだまだバイト遍歴が続きます。

立川から吉祥寺に住まいを移し、「万華鏡」という自分のうたのバンドの音つくりが週末に始まりました。音楽を傍らに、暮らすために働く必要性と、相変わらず自分の天職を探していて、今度は、編集のアルバイトに就きました。大学時代の大学新聞会で、企画からインタビューの旅、記事を書くことにやりがいも手応えも、学びもあったので、もしかしたら?と思ったのです。


この時期、大学時代のオーケストラのトレーナーにお願いしてあった「バイオリン演奏のバイト」が紹介されて、夜はバイオリンバイトが始まっていました。


東京編集工房というところが新人を募集していて、面接で気に入ってもらい、小さなオフィスで、カタログやチラシのコピーライターのような仕事をやることになりました。

クリエイティブで魅力的な女性社長が、障害を持つ人たちの映画を撮って賞をとり、続編を撮り進めていました。
その資金源をチラシ、カタログ作成から得ていました。大手の会社を顧客に持ち、その打ち合わせから同席し、情報整理と助手、相談役を務めました。工房は、社長のお母さんが常勤で、カメラマンや印刷会社の方が出入りされていました。

朝は、掃除から始まって昼ごはんをゆっくり食べて、意識が集中してゆく夕方に、わたしはバイオリンバイトのステレオホールに向かうので、仕事らしい仕事ができなかったように思います。ずいぶん社長さんにかわいがられて、お給料もいただいて、大切なことを教え込まれました。

大手の会社と打ち合わせに、スーツに着替えて身だしなみを整え資料を抱えて二人で出かける時、社長さんの気持ちのいい緊張感を感じたものです。仕事の基本は整理整頓、部屋をきれいにして情報を整理してゆけば、アイデアはおのずと生まれてくると教わりました。

大手の企業の産み出したばかりの新製品を宣伝するキャッチコピーやチラシを作る仕事は面白く、社会勉強になりましたが、その製品が環境や暮らしにほんとうに必要なのか?わたしはいつも気になりました。自分が心から応援する製品でないと、宣伝に関わり続けてゆくことに無理があったのです。

人には、霊長類としての叡智と責任が与えられていて、不必要なものを手放し、自然界とのハーモニーを喜びをもって体験するように生まれてきているようにわたしには思え、その可能性を追求してゆく道が仕事であればいいな~と感じるようになりました。

4時に退社に無理があって、社長のお母さんの強い意見があり解雇になってしまったけれど、とても大切な時間を過ごさせてもらい育てていただき、感謝しています。

そのあと、環境保護の活動をしている編集部に入りました。こちらは日めくりカレンダーの制作のお手伝いをしましたが、ステレオホールとの二足のわらじでは、あまりお役に立てず、自分の音楽「万華鏡」のレコーディングのとき疲労していて力が出せなかったので、常勤の仕事のかけもちをやめることにしました。

また、日めくりカレンダーにしても、生活の知恵、エコな暮らしの知恵をわたしが書くのは、無理があると感じたのです。自分自身の暮らしがエコで知恵に満ちていなければ、調べたことを書いているようでは、それはまだ、ほんとうの生きた智慧ではない。


わたしは、バイト遍歴の末に、「自分自身がほんものになってゆくことが、自分の天職」であるというところに漠然と近づいて行ったように思います。



by ainohanaMusic | 2017-08-26 19:19 | | Comments(0)