

コンサートが決まった ゆきさつは・・・・
・・・・昨年 9月 九州ツアーに出発する前日に ツアーのまんなかあたりの金土日の 松山でのコンサート企画がキャンセルになった。
その間 家に帰るわけにもいかない。松山前の予定は広島、後の予定は大分。その間のどこに なにして待機していようか?心に浮かんだのは、 山口宇部に暮らす ひびきの杜という素敵なスペースを運営している理恵さんだった。
理恵さんは ここ数年 農業に力を入れ、また 親の介護でも忙しいので コンサートなどの企画はやらない・・とおっしゃっていたが・・・事情を話すと、1週間も満たない準備期間で コンサートを企画してくださって20名の方々が集まった。
そのときに、来てくださったおひとりが 秀明会の正司さんだった。彼は、近年 家族関係で たいへんな困難を抱えていたが、誰にもその事情は話していなかった。ひびきの杜のコンサートの夜、2時間のコンサートで心がひらき、そのあとのシェアリングで 自分の抱えている問題を みんなと分かち合い、そのあとの打ち上げにも残られて 親身になって聞くみんなのあたたかさに 心を軽くして 帰られた。
「翌朝、コンクリートに向っても 優しい気持ちで語りかけるくらい怖いくらいの 優しい自分になっていました。そんな自分は初めてでした。」
そんな 体験をみんなにしてもらえたら・・ということで 1時間半のコンサートと 1時間のシェアリングの企画を、山口秀明会の責任者の毛利先生に持ちかけたという。毛利先生は わたしのプロフィールを読んで、「お会いしてみたい。」ということで コンサートを企画してくださった。

(正司さんは 後ろの右端・毛利先生は前の右から お二人目)
コンサートの途中、観音さま♪をうたったとき、信楽に暮らし、かつて秀明会の美術館である MIHOミュージアムでコンサートを企画してくれた 高橋理恵子さんの存在が蘇った。「有里さんのうたには 秀明会の教えと重なるものがある。自然農の実践や美しいものを大切にしている心が近い・・・是非、多くの方々にうたを聞かせたい。」ということで、なんどか コンサートを企画してくれた。そんな理恵ちゃんが ある日、突然亡くなった。日常を終えて 家族の中で最後にお風呂に入り お風呂もきれいに掃除して、お弁当も用意して、朝、光に旅立っていた。心臓の疾患で 予告もなく 眠りながら苦しむこともなく、あの世に旅立った。
「秀明会は 観音信仰なのよ。」そう伝えた理恵ちゃんの存在が 歌っている間 蘇っていた。
亡くなって 何年になるだろうか、「あ!理恵ちゃんが 見えない世界で 今回の橋渡しを手伝ってくれたんだな。」と気がついた。目の前、客席の後ろの方は ひびきのもりの理恵さんが 座っていて、ふたりの理恵さんがシンクロしていた。見えない世界と見えてる世界は つながっているよ・・と サインを送ってくれていた。

コンサートのあと、少人数でシェアリングをした。
わたしは 3月3日に 音響設営と打ち合わせをするために 前泊で山口に移動し、夕食と宿泊は 正司家にお世話になった。
そのときに 感じたこと体験したことが わたしの心に残っていて、何人かに話していたけれど、シェアリングでも 改めてお話した。
正司さんのお母さん(おばあちゃん)は とても料理が上手で、癒しの料理人であること、控えめだけれど 人と打ち解けることができる優しい人であること
けれど、数年前に起きた家族の問題を誰に語ることもできずに、 大きなおうちで ほぼ一日 ひとりでぽツンと過ごされていること。
おうちには かわいらしい テンテンという犬がいて、正司さんは お忙しいし、元気すぎておばあちゃんの力では 及ばなくて 散歩に十分行けてないこと。
「誰か、正司さんのお母さんのおいしい手料理を食べて癒されて、その代わりに テンテンのお散歩に行ってくれる方いないかなあ?テンテンが癒されて、おばあちゃんも、食べた方も 癒されるんだけどなあ~」
実は、わたしは 正司さんのお宅に泊めていただいた夜、夜中に テンテンが「散歩した~い」と鳴いているので布団から起きだして 夜中の散歩をした。朝も 出発間際に「散歩がしたい!」と テンテンが鳴いて、朝の散歩も させていただいた。 てんてんは あまりにもうれしくて 綱をもつわたしも 全速力で一緒に走りたくなるほど 勢いよくひっぱって、喜びに体を震わせて ぜーぜー、しゃべっるように息をして、落ち着くと 途中で草を食べたり、生きてる喜びを全身にみなぎらせていた。
首輪につながれて 檻に入れられてる動物たちは 気の毒だと思う。本来は自由な存在なのに、人間社会のルールに合わせざる負えない。せめて毎日 散歩させてあげたいな~という願いが わたしの胸に宿ったのだった。
そして!!おばあちゃんのおいしいお料理の話をしたとき、理恵さんの胸にも 希望が宿ったようだった。
理恵さんが1か月に2日運営している 支援カフェのお料理人が 多忙のため辞めたいとのことで、 「震災から3年たったし、一区切りしましょう」と数日前に電話がきたらしい。でも、カフェに来るのを楽しみにしてくれてる人たちのことを考えると 心苦しくて どうしよう?と考えているところだった。
「正司さんのお母さんに 近いうちに お願いしに行きます。」
それよさそ~、月に2回、りえさんの素敵なカフェで おばあちゃんが料理して みんなとつながったら おばあちゃんも みんなも幸せになれそう。
みんなが、つながって行ったら 支えあい、大きな家族になり幸せな日々がやってくるだろう。
テンテンも おばあちゃんも、理恵さんも正司さんも・・・みな・・・幸せで ありますように。

MIHOミュージアムで 理恵ちゃんにもてなされた時のことも 思い出しました。
時を超えて、つながってゆくね。
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