ちょっと時間をさかのぼりますが
1月6日から13日の出家道場の報告を書きます。
1月は 長男と焼津の実家に父に会いに行った後、東京は杉並区にある本應寺のお上人の誕生日(1月5日)に参加。そして 翌日6日から本應寺の自然道場、栃木の愚静庵(ぐじょうあん)で、1週間の出家道場がありました。
昨年から1週間づつ、5回目の道場でした。
(全部で6回、6週間で満行。 )
出家(しゅっけ)とは、尼さんやお坊さんになることばかりではなく、相対的なこの世の価値観を卒業し、仏という真実、永遠なる魂の解脱に向かって生きるようになること。

(午前中は 品愚上人の経典の講義)
深い染み入るような時間でした。
勤行、お掃除、経典の勉強、法式(ほっしき)、朝昼ごはん、法話(ほうわ)、勤行、夕ご飯の繰り返し。
学びのプログラムは 朝7時から 夜7時くらいまで続くのですが、1日を3日くらいに感じました。
二日目で、「え?まだ一日しか経っていないの?もう3日はいるような気がするけど?」
その感覚が 参加者4名みんなに感じられていました。なぜだろう?別の次元で学んでいる感じなのか・・プログラムの中にはそれぞれに苦手なことが必ず含まれているので、ほんとにくたびれ、同時に、苦手が克服されてゆくプロセスに、満たされてゆくのでした。

(お昼ご飯風景)
2000年以上前に書かれた経典は奥が深く、求める人が、魂が永遠性に目覚めてゆけるように
短い文字の中に凝縮した言葉が詰まっている。それが 自分の人生に照らし合わせると、符合してゆくので
過去の歴史を勉強しているのではなく、今 ここに ブッタや法然、親鸞たちが いるかのようにエネルギーが流れ込んでくるのでした。真実の願いを抱いて生きると、スーパースターどころではなく 数千年も その願いの純粋性が、人を導いてゆくのだなあ~と感じました。
道場では、霊性と人格、日常性が バランスよく鍛えられて行く感じでした。夜はありがたいことに お酒をいただくことができるので(笑い)、この世に戻ってきて、慣れない永遠性の学びから、解放されていました・・
(昼休み 風景。中国気功をする人と、法話(ほうわ)の準備をしている人と、木を削ってる人と・・それぞれが集中してる気持ちよさ)
さて、わたしも あと、1回で満業です。
最後の出家道場は 2月4日~10日 まで。会場は、東京は 杉並区の本應寺です。
やっと、終わる~~という気持ちと 友と学ぶ日々の気持ちよさとお別れする 名残惜しさが入り混じっています。
(昼休みの散歩)
ところで、お上人から学んだ仏教の極意は、わたしの暮らしに役立っていて、
たとえば・・
自分で決めるのではなく、思惑を外して偉大なる宇宙に いったん委ねて・・忘れたころ やってくる答えを受け取る。
問題を解決するのではなく問題を抱えたまま、歩み続けているといつのまにか 問題が問題ではなくなっている。
などなど、これから もっと学んだことが 生かされてゆきそう・・・
また、友の個性がそれぞれに面白かったのが、皆がそれぞれのユニークさから角が取れて、まろやかに、 謙虚になり、味わいが出て輝いてくるのが とても不思議でうれしく感じました。
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さて、長野の遊里庵ではリトリートが始まります。これもまた、永遠なる自分が目覚めてゆく不思議なリトリート。 一緒に暮らし 学び 祈り 遊びながら ほんとうの自分と出会ってゆきます。
2月22日~25日の 新春のリトリートは 滑り込みセーフの数名を迎えて ほぼ 顔ぶれが決まってきて
とても 楽しみ。和やかで 深まるリトリートになりそうです。
そして、新春リトリートの次は 夏のリトリートになります。
日程が 決まったのでお知らせします。
◆8月9日(金)~12日(月)
と
◆8月23日(金)~26日(月)
の2回です。
(スタッフは二日前から 遊里庵入りです。)
2013年は いろんなことが深く広くつながってゆく ダイナミックな年になりそう。
リトリートでのご縁は 深いところにつながるので 展開が思惑を超えていて ほんとうに 楽しみ。
参加されたい方は 今から日程を調整しておいてくださいね。
待ってます。