7月1日(日)温泉旅館「あらかわ」で目覚めると、隣に寝てたはずのてるみさんの布団は空っぽ。
朝風呂へ浸かりに行ったら、てるみさんが 湯船に身体を伸ばしていた。
「あんまり眠れなくて もったいないことしちゃった。」
そう、いいコンサートの後は 心が動いて眠れないこともあったなぁ
最近は 年齢のせいかな~ツアーでは、エネルギー出し切って 夜はどこでもぐっすり眠ってる。
朝、9時半に晴子さんが 里子に娘の愛ちゃんと一緒に迎えに来てくださる。
晴子さんが わたしたちのためにとってくださった旅館「あらかわ」は、もてなす気持ちのゆきとどいた旅館で、あちらこちらに可愛らしい民芸のうさぎやカメ、お花が飾られていて 心をなごませてくれたし お湯が柔らかくて心身に深く沁みた。
「ありがたいね~、癒されるね~。」
各地でコンサートに迎えてくださるみなさんが、さまざまな形で うたうわたしたちの旅の疲れを癒してくださる心使いを 感じとることが多くなり、ほんとうに 心からありがたいと感じるのです。
11時に、新潟市の晴子さんのお姉さんの家に着く。
晴子さんとは 10年前に旅先の 屋久島で買ってくださった 1枚のCDがつないだご縁で始まったばかり。
それが、関川市のコンサートの翌日、新潟市に暮らすお姉さん(泰子さん)の家のコンサート、翌々日は、おまもりヘンプアクセサリーのワークショップまで企画してくださった。
コンサートは 泰子さんの家と、気持ち良く 調和してひびいていた。
何ていうのか・・・わたしと てるみさんのそれぞれの言葉とうたが
その家に集ったみんなの心、さかのぼってご先祖さまの願いと ひびいていた。
人が集い 栄えてゆく。
とまることなく流れてゆくことを応援してる先祖の願いに、家の主の願いが共鳴して 成り立っている不思議な紡ぎのトキ。
シェアリングが始まる前に、お茶を飲みながら 自然発生的にシェアリングは始まった。
てるみさんのうたった「花」で 号泣してた女性の話しを みんなで聞いた。
彼女が語るには、この頃 亡くなったお父さんが 自分を守り導いていることが伝わるシンクロが続いていた。
てるみさんが、亡き夫が好きだったとエピソードを語ってうたった「花」は、お父さんの一番好きな歌だったそうだ。
お父さんが「大丈夫だよ、応援してるよ。」といきなり語りかけてきたみたいで、泣けて止まらなかったという。
わたしたち、いろいろ話したなぁ。
泰子さんの家に集ういつもの仲間のお一人は 日ごろ抱えている辛さを初めて言葉にした。
「え~、辛い日々だったなんて初めて知った・・」泰子さんは 驚いていた。
よかったね、ほんとの気持ちを わかちあえて・・・。
シェアリングの終わったあと、輪をつなぐ手は ありのまま安心して あたたかく解放されていた。
シェアリングの間 てるみさんが 愛ちゃんが退屈しないように、公園まで誘って 遊んでくれた。
2日3日は 泰子さんの家に泊めていただいた。
泰子さんの旦那さんに、てるみさんが親しく話しかけて 一緒に晩酌をすることになった。
30年連れ添ったご夫婦と わたしたちふたりが、不思議に調和して、
お酒が随分すすんだ。
「今度 野沢温泉で 3組みのカップルで遊びましょう」
なんて、盛り上がってみたり。
(ちなみに てるみさんは 今は 一人身ですが・・・)
この頃、男と女の違いに気がつく機会が多い。
男性は いろんな人がいるだろうが、どちらかというとがんばりやで単純って、気がする。彼らの苦労を ちゃんと理解して
ほめたたえてから、女性の視点や思いを伝えると 男性は女性の言うことも聞けて、すれ違わず出会えるのかもしれない。相手を知り、受け入れて 自分もちゃんと伝える そんな潤滑なやりとりが大切かもしれない。