愛の花

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ちちおやとの再会 ~静岡~

6月22日、2年ぶりに 焼津の実家へ帰った。
昼には長野の家を出発しようと思っていたのに、やることが満載・・・
出発間際には、やっぱり気になって・・お出かけ用の うさとのワンピース姿で 畑のトマトの脇芽を取り、支柱を直しに畑に行った。このところ野菜も草も、ぐんぐん 伸び放題。もうすぐ、3週間も旅する間にも、この子たち、おいしい野菜をバンバン 届けてくれそう・・

さて、実家に帰りついたのは 夜7時くらい・・
懐かしい 岡部の道を走らせ、しばらくぶりの実家に車を停める時 庭木にうとい わたしでも思いました。
「ああ~うち、ジャングル状態に近づいてる・・剪定しなきゃあ・・・」

しばらくぶりの父は 意外と元気そうでした。
2年間の「勘当」のことには お互い触れず・・・

父がおいしく炊いてくれた玄米と、味噌汁、そして この日に自転車で市場へ買いに行ってくれたという新鮮なお刺身、そこのわたしが 野菜をサラダにして 並べて ビールと日本酒で乾杯。

81歳の父は 元はドイツ文学の大学教授ですが、いまだに新しい本をどんどん買って 読み続け 考察し続けていて 話し始めると止まらない・・・

父が中学生の時、3~4歳年上の人たちが召集されて戦争に行き、その3分の2くらいが 戦地で亡くなって行ったこと。働き手が戦争に行ってしまったので中学生でも 工場労働をさせられたこと・・・お国のために名誉の戦死とされたけれど、そのほとんどが 戦争する前に食べものが補給されないので 衰弱した病死や 船が沈められるような形で 亡くなって行ったこと。その後、戦争に負けて 権力を失った日本政府の無能ぶりを見て「こんな 人たちのために自分たちはいのちを捧げていたのか~」と愕然としたこと etc・・・
話は 鎌倉時代にさかのぼり、鴨長明の「方丈記」に及び、飢饉で多くの民衆が亡くなったこと、その時代に
出現した 法然や親鸞のような宗教者と鴨長明や兼好法師のような 歌人の存在に対する考察・・

数時間 お茶を入れて話を聞いていたけれど わたしがいる間に
父の体調のケアと、家の掃除などやっておきたいし、翌午前中 庭の剪定を やれるように打ち合わせをしておきたい。

父に体調を聞いて、とりあえず 背中にテルミーをかけ、夕食片づけをしていたら父はいつのまにか 布団で眠っていました。それから 深夜1時まで 家の拭き掃除。掃除機をかけると 起こすと思ったので・・

そして 翌朝は 庭木の剪定。
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まずは 父が見本を見せてくれて、
そのご、汗びっしょりになって 随分 刈りましたが、なにしろ 上に高く伸びてる木々は わたしには手に負えないなあ~夏には 子どもたちと一緒にかえって 彼らに 高いところはしごで登ってもらおうかな~

土日の浜松でのコンサートのあと、月曜日に 寄ってから 長野に帰るね~
と 家を出発。 やること 一杯ありそう・・

これから ときどき 静岡に行けるといいな~

父も わたしも 
いつも 世界を 考察している。

父とわたしの生きた時代が 異なっている。

81になった 一人暮らしの頑固な父を包み込むようにして 時間をすごしながら
父の内面世界を理解しながら 

わたしは わたしで生きてゆけている 「今」 に出会えて よかったな~
by ainohanaMusic | 2012-06-25 08:45 | 心の旅日記 | Comments(0)