愛の花

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自分に帰る夏のリトリート  前後に起きたこと~ほんとの自分に帰る~

7月26日から29日まで、3泊4日の自分に帰る夏のリトリートを開催しました。

リトリートは、2004年の新年からスタートして、もう、15年目。子どもも大人も、スタッフも、本来の自分の姿へ帰ってゆく貴重な時空間です。

スタッフは、二日前の24日に集合。大阪からやっこと二人の子どもたちが、遊里庵に来て、家族のように弾丸になって、準備開始。リトリートは、場所と人と食の調整が事前にされていることが重要。スタッフと一緒に勤行(念仏&瞑想)して、コンサートを聴いてもらい、シェアをし、畑や神社に一緒にいきます。自分たちのフィールドである自然界にご挨拶の時間。そして自分自身と統合します。
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               (リトリート最初の夜)
そして25日、小谷村のコミュニティー共働学舎からみさきさんと千恵ちゃんが来てくれました。

共働学舎真木では、6月にコンサートを開催したばかり。そのとき、遊里庵から同行した志織ちゃんは、今まで、人との信頼関係を知らず知らず、壊し続けて来た事に気づき始めていた時でした。

発達障がい(人の話が聞き取れないなど人との感覚的な違いの落差が大きい)には、気づいていなかったけれど、人とのコミュニケーションが難しくて、オリジナルなやり方を編み出して生きのびてきた。それが、その場限りの嘘や演技で、聴こえない空白を埋めて、結果、人を傷つけたり、話のつじつまが合わなくなり、自分の居場所を失ったり。

ほんとうの自分を覆い隠し、天使の自分を装うことで、次第にストレスがたまり、悪魔の自分が生まれて、それが自動操縦されて、人間関係を破壊してゆく。

追い込まれてきた状況を6月のコンサートでみさきさんと共有したら、多忙を極めるみさきさんが、志織ちゃんのサポートのために来てくれた!これも奇跡でした。

そして、ほんとうに二人に助けられることになりました。

人数的には 参加者 大人二人 子ども3人
      スタッフ 大人5人 子ども 二人
      
スゴイバランスでしょう?スタッフのためのスタッフが二人来てくれてちょうど良かったんです。
今、国会に重度障害のふなごさんと木村さんが初参院されましたが、彼らも介護者と共に参院されましたが、志織ちゃんにも、二人のスタッフがついたことで 全体としてゆとりが出て、すべてのことがいいバランスで熟成&展開したのでした。
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                (これは、リトリート初日)

【買いだし編】

リトリートの前日、志織ちゃんと主催者のわたしと二人で買い出しに行きました。いつもはスタッフみんなで行くのですが、この時は他のみんなは、「家でやることがある」ということで、二人で買い出しと相成りました。

スタッフミーティング(わたしいがいのみんな)で決めた献立と材料メモは、志織ちゃんが持っていて、スタッフ代表として買い物を籠に入れてゆくのですが、不思議なことに、買い物(チェックシートにシルシ)がしてないものがあっても、「終わった!」となったり、数が適当で、明らかに足りなかったり。

不安になり、「人数は何人分だった?」と聞くと「7人分」と答えて、びっくりして「違うでしょ?」・・・。目が点。ほんとは12人分です。まるで、なにも分かっていない子どもと一緒に買い物をしているような気分になり、
スーパーの中で立ち止まって、頭をフル起動させて なにかが起きてるぞ!なんだ?なんだ?と動いているなにかを、サーチしました。


「あ!責任逃れが始まってる。なにも分からない人になって、全部、わたしの頭で考え直して買い物させようとしている。」


そして、料理も出来ない人に変容しようとしてるのを察知しました。
(志織ちゃんは今は、料理が抜群に上手になっているのだけどね。)

改めて、伝えたことは・・

遊里庵の台所を熟知して、2年かけて一から料理を学び、なんでも美味しく料理できるようになっている志織ちゃんが中心になって、ごはんを作るようにすると、うまく回ることを伝えました。

わたしたち、遊里庵では、食事はとっても丁寧にこだわって毎日、美味しいものをふんだんに作って楽しんでいるの。

その源は愛。せっかく育った野菜を美味しく食べよう。美味しく食べてもらおう。それは、日常生活から育んできたこと。
たった二人しかいなくても、遊里庵では心尽くしの料理を手を抜かずに作っている。

今では、どんな料理でも美味しく作れる志織ちゃんが、料理ができない人のふりをして、補助的役割に回り、責任逃れをするのは、謎だけど、今まではそうやって自分を守ってきた。でも、今回は、それをやめよう!失敗しても大丈夫な場所だからね。

「もし、遊里庵に鹿児島のお母さんとお父さんが遊びに来たら、お料理は誰にやってもらうの?」
すかさず、志織ちゃんが答えました。
「わたしが、やる!」

「なぜ?」
「美味しいものを食べてもらいたいから。」

志織ちゃんは食べることが大好きだったから、お料理もたちまち上達したんだよね。

「お母さんとお父さんと、リトリートに来てくれた人はおんなじだよ。家族なんだよ。」
「分かった!美味しいものを料理する。」

買い出しがミーティングtimeになりました。

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お店3店舗と温泉での対話で、志織ちゃんは、リトリートの料理は自分が責任を持つのが一番いいと納得したらしいのです。

リトリートでは、スタッフの仕事をわたしが決めているわけではなく、スタッフメンバーが、必要な仕事を臨機応変に分担します。
一人一人が自分の得意を生かして、やりきってゆくと 天国のような空間が生まれます。


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「自分の意思で決めて、責任を持ってやりきると、やり切った後は元気になる」ってほんとなんですね。

イベント中は上機嫌&ハイテンションで、終わると不機嫌&ローテンション(別人)で、暗く落ち込み泥のようになる、
それが志織ちゃんだと学び、今回ももちろん、覚悟していたのに、

終わったあと、軽やかで晴れやかなのを初めて見て、わたしは、心底 驚きました。

自分の意思で決めて、責任を持ってやりきると元気になる。

不思議だなぁ。

そして、このことは、リトリートに参加したみんなに起きた出来事だったような気がするのです。



by ainohanaMusic | 2019-08-01 11:44 | 心の旅日記 | Comments(0)