愛の花

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ともだち

ともだちはたくさんいる。
でも、有里という名前を呼ぶことにいとしさを響かせるともだちには、久しぶりに出会った。
海からの贈り物、波間をきらきら光る太陽みたいに、彼女は自然にわたしの側にやってきた。
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『有里、有里、有里なの?有里って呼んでもいい?』
『夏のリトリートに行ってみたい。きっと行けると思う。次は長野で会おうね。』

一緒に過ごした海でなくし物をしたと思い込み、手がかりを得ようと初めて電話したとき、ミカの声から伝わってきた純粋な喜び。ほんとに、不思議。彼女と会ったのはたった2回だけなのに。
リトリートのことだって、案内も渡しては、いなかった。ただ、自分の家のことを話したときに、自分のやっていきたいこととしてリトリートの話をした。彼女は、『神様を感じられる学校をやりたいな。一人で心で暖めているの。』と話してくれた。

5月22日、屋久島はいなか浜でのコンサートに、ミカは彼女のともだちと子どもたちと、連れだってやってきた。砂浜に座り込み、わたしの歌に聞き入った。通りがかりのカップルやおじさんも 広々とした砂浜の好きな所に座り込み、ビールやお弁当をお互いまわし、もとからの知り合いみたいだった。子どもたちは、はだかんぼうになって、遊び始めた。
d0024504_0104353.jpgミカは、砂浜に広げた小さなショップからCDを2枚、手作りのアメジストのネックレスを選んで買ってくれた。彼女が選んでる間、わたしは海で泳いでいた。リハーサルの前にも、実は泳いでいたからお化粧はおちてしまった。まあいいか。歌っているのも、泳いでいるのも気持ちがよかった。

広く、まろやかな波間。

泳ぎ終えて、浜でお金を受け取りサインをしていると、ミカが
『なんだか夢みたい。だって、この海で、わたしいつも、子どもたちを遊ばせながら一人でぼーっと海を見ているの。それなのに、その場所に、海とわたしの間で 歌を歌ってくれるなんて。』
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島に20年以上暮らす詩宙さんの提案で翌朝、魚や貝がたくさんいるという四ッ瀬で泳ぐつもりでいたが、帰り際、ミカが「今から、四ッ瀬で泳ぐけど、一緒に行かない?」と誘ってくれた。

「わたしたち、もう、今日は帰るけど明日、そこで遊ぶことにしてるの。よかったら明日一緒に行かない?」ということになった。

ミカの家に10時にピックアップに行くよと言っていた詩宙さんが、用事にまぎれ約束を忘れ、40分過ぎて、やっとミカの家の近くまで行けた。ミカと子どもたちは、道端に座り込んで待っていたが、わたしたちの車を見つけると、輝く笑顔で車に乗り込んできた。

『昨日、買ったCDをずっと聞いてたの。』と、開いたままのミカの心が流れてきた。

四ッ瀬で、ミカは自分の身に起きた重要な出来事を話してくれた。長いこと、誰にも話さず心にしまい込んで蓋をしていた出来事について。あまりにも衝撃的な出来事が彼女に振りかかった。ミカは、それを消化できないまま、蓋をして心の奥にしまいこんでいた。美しい砂浜で、わたしは、じっと耳を傾けながら、そのシーンをしっかりと見た。そして、彼女の人生を肯定的に感じ、受けとめ、そこから心の蓋をはずして、歩き出せるよう言葉を拾った。

「人が生まれたり亡くなったすること、あるいは人生に振りかかる大きな出来事について、わたしたちにはどうすることもできないよね。わたし、最初の子どもを身ごもったとき、夫婦だけの自然出産がしたくてね、アメリカの山奥まで生みに行ったの。でも予定日が近づいてきたら、不安で眠れなくなったの。その不安をよく見つめたら、赤ちゃんかわたしが死ぬことへの恐れだったの。怖れの正体が死だとわかったら、同時に分かったの。石ころにつまずいて死ぬ人もいれば、飛行機が落ちても死なない人がいる。生死を司るのは、人ではなく神様だって。人がやることは、自分がベストと思えることを生きること。そして、起きた出来事をあるがままに受けとめ祝福して、歩き続けること。ミカちゃんが幸せになれば、亡くなった方たちも次の段階に旅立てる。だから祝福してね。」

『ありがとう。会えて良かった。』とまっすぐな瞳のミカ。

『こちらこそ、会えて良かった。ありがとう。』

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時をさかのぼって4月。

『それじゃあ、それこそ、いなか浜でコンサートしたら?』という静和さんの言葉がわたしの心にヒットした。

屋久島でのライブが5月21日の夜と23日の夜、決まり、空いた22日の日曜日をどうしようか?と東京のお寺に住み込んでいる友人に電話で相談した時のことだ。

彼女は、屋久島に家があり、信頼できる感性を持っている。

わたしのしたいことは、子づれのお母さんも子どもも伸びやかに楽しめるコンサートを日曜日の昼間にしたいし、海でも遊びたいということだった。そんなライブができる場所があれば、ライブをするし、なさそうなら海で遊ぶ日にしようかな~と話していたのだ。

主催者がいないまま、「5月22日 屋久島 いなか浜 2時からコンサート 入場料 お志カンパ制」と、決めた。前もっての準備はできなかった。このアイデアを受けてイメージを共有し、事前に現地で動いてくれる人がいなかった。マイクの電源をどこから引くか~ということひとつをとっても責任を持って動くことは、2002年に一度しか会っていない屋久島の友人たちには心の負担になりそうなことが電話口から感じられた。あまり深く考えず楽しむことにした。なるようになるさ。電気が使えなかったら、生演奏で。誰も来なかったら、海で遊べばいいし、海の神様に奉納演奏してもいい。 

でも、島に渡ったら、再会した友人、詩宙さんが自然に動き出した。当日、PAもスムーズに借り、電源もひいて、ご縁の方々が集って不思議な出会いとなった。2曲目までは雲行きがあやしく雨がぱらついていたが、歌うことに専念したらピタリと雨がやんだ。

「天使に頼んだからね。」と誠さんの笑顔。この頃すっかり天使と仲良しの誠さん。『わたしは、この頃観音様にお願いする。願いを胸の中心で確認して、あとは観音様にお任せ。結果にとらわれない。それが観音様のみこころならば。d0024504_23413690.jpg

鹿児島から旅行で来られた偶然通りかかったおじさんは、
『こんなものが聞けるなんて思ってもいなかった。明日の朝、熊本に帰るけれど、屋久島に来てこれが、一番よかった!熊本に来られる時は是非、連絡してください。』
とCDを買われ、名前と携帯の番号のメモをくださった。


出会いは、思いがけないときに訪れる。やっぱり、これって、海の神様からの贈り物?
by ainohanaMusic | 2005-06-02 18:59 | 心の旅日記 | Comments(0)