愛の花

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誠さんの生まれ故郷 熊野へ

5月4日 朝、熊野市は 五卿の川のせせらぎの聞こえる静かなミサちゃんの暮らす山の1軒屋で ゆっくり眠りました。

熊野は、2000年に出会い、2003年の夏からのCD製作を通して深くつながり、2006年の12月には 炎の中で 魂のふるさとへ還って行った誠さんのふるさと。

共に生きた時間は3年半で、彼の生まれ故郷は熊野だと知ってはいたけれど 「いつか一緒にツアーで行こうね」といいながら 熊野は陸の孤島。。躊躇して 一緒に来る機会はなかったのでした。

彼の肉体がなくなって、初めて彼の過去を わたしはたどり始めました。

まず、たどった軌跡は彼の音楽。彼の20代から50代までにリリースされたCDはプロデュサーとして関わったものも入れたら30枚を超えます。フォーク、ロック、レゲェ ボサノバ etc.。
 スタイルも 関わる仲間も変わりながらも変わらなかったもの。。それは、変わらない「愛」とか「真実」とか。。なにか絶対的なものを求める純粋な心。。

人生という試練を 自分らしく駆け抜けて 歌の言葉どうり光になり、自由になった誠さん。彼の生まれ育ったふるさとへ わたしが行く時、彼が一緒に行かないはずはない。

「誠さんのふるさとの熊野へ歌いに行きたいな~。」

受けてくれたのがミサちゃんでした

メールでのやりとりは慎重で、随分時間をかけて実現したコンサートが1月26日の全龍寺でした。ミサちゃんはコンサートの前後に 那智勝浦の滝と、観音さまの札所にも 案内してくれました。どうしてか  自然に湧いてきた思い~また近いうちに ここに来たい、まだ出会っていない出会うべき人たちがまだいる わきあがった思いをを、全龍寺でのシェアリングの時に話しました。

受けてくださったのが全龍寺のコンサートに来られた、那智勝浦の正木さんでした。

5月4日、観音さまの日本画の掛け軸のかかった 正木さんの自宅「庵」の2階で、
夕方 サンセットライブと夜のコンサート。

来場者は70人、スタッフや子どもたちも多かったので 80人くらいは来られたのでしょう。随分賑わいました。
ほんとうに一生懸命声かけしてくださった正木さん、そして前回のコンサートに来られた方たちも今度は家族や友人までたくさん連れてきてくださって ほんとうにありがたかったです。手伝ってくれたミサちゃん、いくこさん、会場作りから照明をしてくださった男性、尾野君、正木さんのお友だちのおふたりありがとうございました。
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シェアリングも、良かったのです。

近所のおじさんや、正木さんと幼稚園から一緒だという同窓生のみなさんや、天然酵母パン屋を営むご夫婦や、タイマッサージをされる方や、連休なので帰省中の大学生、さまざまな方が混じっていたにも関わらず みなさん感じるままを 話されて溶け合ってゆきました。

運転サポートで高知まで来てくれていた奈良のみどりちゃんが、少し前に熊野へ遊びに来た際に、パン屋さんに貼ってあったわたしのコンサートチラシ(正木さんがあちこちに頼んで貼ってくださったのです)を偶然見つけてお店に入ってきて、みどりちゃんが話したことが決め手で、パン屋さんはご夫婦揃って来られました。

彼らの話されたのは。。。
お二人の成人された息子さんは、それぞれに独立し一旦巣立ったものの人間関係に傷ついて戻ってこられ、実家の手伝いをされているけれど、対人関係が今も難しい状況で、そのことを聞いたみどりちゃんが初対面のご主人に、自分の長い引きこもり生活の話をシェアしたそうです。ご主人は みどりちゃんの話を聞いて涙が止まらず、ほんとうに心が癒されたと話されました。みどりちゃんが、自分のことを 自分から語ることは多くはないと思います。長い歳月を ほとんど人と接触しなかった彼女が、今は、旅をして出会いを広げ、旅の途中で自分の過去を語り、同じ苦しみを経験してる人たちを助けている。みどりちゃんの存在は希望だと、お二人は言います。わたしも お二人に出会えたこと。真心によって人は心を開き、動かされてつながってゆく。高知で別れたみどりちゃんの真心と 最終地熊野でまた 再会したことが、奇跡のようで心に響きました。

そして、不思議だった出会い。

『庵』の観音の掛け軸を描かれた日本画家の二村さんとの出会い。
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シェアリングでまわってきた水晶のハートの石を受け取った着物姿の二村さんは目を閉じ 沈黙してから 語り始めました。

「さっきから、不思議で仕方ないんです。
有里さんが熊野で最初にコンサートされた1月26日は わたしの誕生日。
そして、今日5月4日は 10年前に亡くなった 主人が生きていれば 彼の誕生日です。
さっきまで、気がつかなかったのですが 気がついて 不思議で。不思議で。」

(注 *お2人とも仏画家で観音や仏、竜の絵などを描かれています。師でもあったご主人が10年前に亡くなったとき、二村さんは 仏画のギャラリーを閉じようと思ったそうですが なにかが そうさせず、一人でもご主人の魂と共に この道を歩いてこられていました )

「それから、パートナー(誠さん)が火事で亡くなられたと聞いて、これまた不思議な40年前の夢を思い出しました。40年前にわたしの夢枕に立った男性は、全身ケロイドですごい姿で現れました。『自分は火事にあったが、不動明王に助けられ九死に一生を得た。今は、全国を巡業している。』 丸顔のがっしりした体格の男性は、そういうと、光の玉を わたしの胸に投げました。夢の中で その玉は わたしの胸の中に入ったのです。それ以来、わたしの不動明王を知る旅が始まり、仏画も描き主人と出会い、彼が亡くなった今も その旅が続いています。」

わたしは、不思議な思いで聞いていました。

最初のコンサートの日程は わたしとしては、前年度の秋を希望していたのに なかなか日程が組めず、そこまで延期されたのでした。全く偶然に見えるけれど 見えない世界では、最初から決まっていることがある。そんな感じがしたのでした。

そして、二村さんが 夢の話をされている間、誠さんが感じられて仕方がありませんでした。

夢は3次元、過去から未来への直線的な時間にとどまらず、時には未来を夢の中で 先に体験したりすることもあります。
誠さんが 夢の中で受け取ったの歌の中には 誠さんが亡くなってから初めて気がついたのですが、彼を偲ぶ「今」のわたしの歌も 数曲 ちゃんと 随分前から 用意されていました。

九死に1生を得たのは わたし。
全国を巡業してるのもわたし。
誠さんが生きていれば 全身ケロイドだっただろう。。
わたしと誠さんの符号が ひとつになったみたいな 夢。

シェアリングが終ってもう、11時近かったのですが わたしには 珍しく片付けるのも忘れて二人で謎解きをし、話し込みました。
 
そう言っても 時間も遅くなり 二村さんのお誘いを受けて6日の帰路に またお会いする約束をしました。
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翌日は 正木さんの紹介で、古座川は和布工房 もんさんでコンサートが決まっていました。

深夜までの片付けて 就寝が3時くらい。。疲れ果てた正木さんと二人、朝9時まで しっかり寝て 5月5日は、正木さんの提案で 古座川に行く途中で喫茶店でモーニングをとることにしました。

どこに行っても、目立つところにチラシを貼っていただいています。正木さんが、チラシを貼られてもらったお礼とコンサートの報告をし、わたしは こどもたちとエコさんへのお土産を選んでレジに行くと、お店の方が言いました。

「下村くんのこと、残念だったね。わたしは、彼の1級下で同じ高校だったの。ギターが大好きでいつも弾いてたの覚えてるよ。よかったら、次の機会には このお店でもコンサートしてくださいね。」

思いもかけない 言葉でした。

誠さん、この辺の高校に行ってたんだ。小さい時は どこで遊んでたんだろう~
この辺かなあ?初めて 小さい頃の誠さんのリアリティーにまで 思いを馳せながら 運転しました。
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この日は、もんさんの素敵な自宅でアットホームなコンサートをさせていただき、夜はやまざきや旅館で 正木さんと尾野くんと3人でくつろいだ打ち上げとなりました。お料理 新鮮な海の幸も おいしかったです。もんさん、家族の皆さん、来て下さったみなさん、やまざき旅館のおかみさん ありがとうございました。

翌朝、車を走らせながらみた風景 
山、川、海 すべてが美しい。その美しい風景の中で 感嘆しながら 二村さんに電話。

待ち合わせは ふだらく山寺。正木さんといくこさんも 合流。
国宝の千手観音さまが普段は開帳されていないけれど
二村さんが行くと開帳してくださるとの事。
近くでお顔を見ていたら 後ろから 二村さんが お経を唱え、歌を歌われました。
わたしも 二村さんの隣に座らせていただき
♪観音さまを奉納いたしました。
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二村さんの ギャラリーでお昼をご馳走になりました。
そのとき、実は 正木さんは まだご飯を炊いたことが 一度もないということを聞いてびっくり。。
『庵』での昼ごはんがカレーで、炊飯器におコメを入れる自信が無かったところに郁子さんが来てくれて助かった~という話が、やっと なんのことか わかりました。

長年、愛情深い学校の先生をやられて 一人暮らしの正木さん。。
いつも、仕事一途で ご飯は作ったことがなかったんですね。

得意な分野に情熱を注がれて生きてこられた正木さん
3ヶ月近く コツコツとお知らせを続け、当日は お茶菓子付きコンサートで、70人もお客さんを接待され、わたしも泊めてくださいました。。

大きなチャレンジだったと思います。
ほんとに ごくろうさまでした。
チラシとチケットを作ってくれたミサちゃんを始めとして何人かのサポート以外は コツコツと一人で準備されていたところ、数日前に初対面の郁子さんとパートナーの男性を始めとして、急にサポートが集まってきて会場作りなども進んだそうなんです。
「やっぱり、真剣になると助けが現れるんでしょうかねえ?当日も、びっくりするくらい、みなさんがいろんなことに気がついてくれて 差し入れからなにから。。驚きました。」と、正木さんは言うけれど、同級生もいわく
「わたしを 動かしたのは、『毎晩(人が来てくれるかどうか心配で)眠れないの。』っていう言葉なのよ。なんとか できることをしてあげたくなっちゃって。。。わたしも動きましたよ。」

70人来られたコンサート。
でも、ほんの2週間前には
「一生懸命 お知らせはコツコツしてるんですが まだ誰もチケットは買ってくださってないんですよ。心配で心配で、どうしましょう?」と、電話をいただきました。
 その心配な気持ちを しっかりと自覚しながら お知らせを続けた正木さんの忍耐と意思の強さに 感服します。

二村さんは、
誠さんのことを熱心に聞かれました。
学校はどこだったのか?
家はどこだったのか?
どんな家庭だったのか?

わたしは 半分くらいしか知らないのです。
知ってることを話し、そしてまた 3年半の誠さんの内的変貌(目覚め)について、話すことになりました。二村さんは なにか思うことがありそうで とても熱心に聞かれていました。
「誠さんのお友だちや、肉親の方々にも来ていただくコンサートをしたいわね。」

つい二日前に 会ったばかりの二村さん なんだか、お母さんみたいです。
「いつでも、帰ってきなさいね。泊まれるわよ。」

帰りに、2枚の色紙と1枚の絵をお土産にいただきました。
1枚は 正木さんからで 二村さんの描かれた観音さまの色紙
もう1枚は 二村さんからで やはり 観音さまの色紙
最後の1枚は 郁子さんからで月の光が遊んでる 郁子さんの描いた絵

そして、わたしは なぜか もう1枚 かんのんさまの色紙を買わせていただきました。

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夕方近くに出発になってしまいました。
「帰宅は深夜になるから、待たずに寝ていてくださいね。」

子ども達のために 遊里庵に滞在してくださっているエコさんに電話を入れました。

美しい海、川、山を感じながら 夕暮れを運転。

無意識が感じてました。

「ここは、ふるさとだ。また、帰ってこよう。」


熊野は、誠さんのふるさと。
どんなところで生まれ育ったのか 感じようと 思って来たのに、

魂はひとつにつながってる。

まことさんのふるさとは わたしのふるさと。



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さて、これで春のツアー報告を 終えたいと思います。

最初から 最後まで 全部 読みきった方は 何人くらいいらっしゃるでしょうか?

一緒に旅を体感してくださって ありがとうございます。

コンサートツアーは 不思議ですね。

たった1回の出会いが また次の出会いを導いてゆく。

1回で感じたことを信じて 全身全霊でコンサートを企画してくださった正木さん。

彼女はコンサートの挨拶で言われました。

「みなさん、義理で 今日は 集まってくださってありがとうございます。(会場 笑い)
たった1回しかお会いしてないのですが、有里さんの歌をみなさんに聞いていただきたくてお声かけいたしました。日常を離れて ゆっくりその世界に 心を癒してください。
わたしは、今日で2回目ですが 有里さんは前回と 別人みたいです。
(正木さん曰く 清楚で明るくなった とのこと 本人には 分からないけど、悲しみが癒されて元気になってきたとは 思います)
とても気持ちよく 出会わせていただいています。。」

人生は思惑を超えているから。。

自分の直感を信じて 人生は 旅。

何が起こるかわからないけれど 自分自身が決めたこと 動いたことがが ライトタイミングで つながってゆく。

点が線になってゆく。

受け取ってくださって、ありがとうございます。

こんなに長いと、なかなか みなさんの中で生じたこともまとまりにくいと思いますが、
また、出会えたら あなたのことも 伝えてくださいね。

分かち合って行けたら 嬉しいね。

次のコンサートは 5月25日 長野は諏訪
6月19日 兵庫 6月21日 滋賀県信楽町 6月22日 奈良 神山
6月28日 東京 浜松町 29日 埼玉
7月18日 花巻 7月19日福島 7月20日 茨城 7月21日 東京武蔵小金井市 7月22日東京 調布 です。

8月は 夏のリトリートがあります。
山や川でのびやかにすごし、折々に歌をたくさん聞いていただき、シェアリングも心行くまで深めます。家族のように くつろいで親しくなる とても不思議な時間です。
是非、いらしてください。

待ってますね~。




 
by ainohanaMusic | 2008-05-19 21:21 | 心の旅日記 | Comments(0)