愛の花

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ご先祖のふるさと 春のツアー 高知編

4月30日朝、松山の砥部町を出発。

高知まで高速に乗らず 下道を移動。高知は初めてだという運転&設営スタッフのみどりちゃんに 大きな石のごろごろする川や、山々の緑の濃さを分かち合いたかった。いくつかのスポットをみどりちゃんが選び休憩。和紙の博物館へも立ち寄った。道連れがいると 旅を味わう機会が増えて 時間も緩やかになる。
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午後3時過ぎ コンサートの主催を引き受けてくださった影裏さんと、会場の「高知暮らしの学校」で合流。着くなり、いい感じがする。コンサート会場は2階のフリースペースだったが、1階はパンや野菜、お弁当まで オーガニック(無農薬)食材がたくさん並ぶ お店だった。
 みどりちゃんは、基本的にはオーガニックな食材をとる完全なベジタリアンなので、ツアー先で、食べるものが見つからないと ほとんど食べない日もあって心配だった。
「よかった!食材調達!」
ゆっくり、買い物を楽しんでいる みどりちゃんを見ると こちらも嬉しくなる。

みどりちゃんの衣食住細部へのこだわりは 感服する。
また、自分の空間、ペースを大切にし、親しくなっても 距離感をいつも保っている。

彼女がオーケーを出せるものは少ないけれど、永続可能な地球には、きっとそれらがメインとなってゆくのだろうし、一人ひとりは誰にも依存しない独立した存在であるということを彼女は思い出させてくれる。

わたしは、ほんとに大雑把だから、彼女が側にいると 気づかされることが 多いです。 

さて、影浦さんは
2年前くらいに初めてお会いして、昨年の高知のコンサートも主催してくださった。

今年 電話すると、影浦さんは素朴な声で こうおっしゃった。

「いいと思うものは 自分で まずお金(ギャラ)を出します。来てくださる方がいてもいなくても(売れても売れなくても) ご縁の方が聞いてくださればいいですから。自分の支払いは 宇宙に貢献できるものであれば 別の形で返ってくるように なってますからね。今はそれが目に見える時代ですよ。 自分には今 いいと思えるものは ほとんどないけれど、有里さんの音楽はいいと思ってずっと聞いているんですよ。お客さんをたくさん呼べるかどうかは わからないけれど、やりましょう。」

ほんとうにありがたい。
そんなふうに接してくださる方は少ないけれど 全国に何人かは居られて、そんなときは 大船に乗った気持ちで 企画をお任せしている。

影浦さんは とてもシンプルだ。
今回、スタッフをしてくださった女性が言うのには
「それでも、お客さんがいないのは 歌う方に 失礼だから 声かけしなくちゃ。」って言うのに
全然 焦りもしないんですよ。今日はお客さん少ないかもしれません。。」

そんなわけで、お客さんは来ないかも?と思いながら 設営していました。(笑い)
照明をアレンジしてくださった きよしさんとは 子どもの話で盛り上がって 1階のお店で買ってきたパンや、鳥取の直ちゃんが送ってきてくれた差し入れを一緒にかじりながら 楽しく笑っていたら 次々とお客さんが来られて あわててステージ衣装に着替えました。
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チケットは 3枚くらいしか売っていないと 言われていたのに、
20人くらいは 当日で 来られたでしょうか?

不思議でした。「暮らしの学校」で見かけたチラシが気になっていたら、友人から誘われたので他の友人も誘って来た。。とか、
チラシは見なかったけれど、友達の友だちから 情報が来たとか、
たまたま ホームページをみたら 高知に来ることを知ったとか~

主催者が働きかけたのではないのに。
自然に集まるなんて なかなか ないことです~。

影浦さんは
「わたしは、人集めが苦手で、ほとんど お知らせしてなかったのに大勢お集まりいただけて ありがとうございます。」と挨拶されました。(笑い)

しっとりと深まるいい時間でしたね。
一番前の方が 1曲目から号泣されていました。(しばしばあることですが)
影浦さん 曰く
「あんなに 反応してくれる方々が目の前にいたら 手ごたえを感じたでしょう?」

さて、この夜は ホテル泊。
深夜、部屋のドアをみどりちゃんが開けてくれた瞬間、それが誠さんではなくみどりちゃんであることの、不思議に打たれました。
誠さんが光の世界に旅立ち、わたしが 一人でツアーを続け、それをサポートするのがみどりちゃんであるという ご縁の巡り。

たくさんの人と出会うけれど、個人的に長い時間を共有するご縁は限られています。
14年という長い年月を 家に引きこもってきたみどりちゃんが、こんなふうに共に旅をして 共に働くなんて、出会ったときには想像もしていないことでした。引きこもりがちな彼女が気になって スタッフに声をかけたら、彼女は素晴らしい能力を持っていました。

会うたびに 明晰さと力強さを増してゆく。

翌朝、みどりちゃんは 阿蘇へ向かって 旅立ちました。
23日から 約1週間 共に働いてくれてありがとう。

朝、午前11時。
影浦さんとスタッフの女性が迎えに来てくださいました。

影浦さんの事務所で 草刈バサミや バケツ、水、たわしなどを 調達して
3人で 吉本家先祖代々のお墓へ。

高知商業高校裏の山にある先祖のお墓は
吉本家の親族みんなが高知を離れて以来、ほとんど誰もお墓参りに行かなくなっていました。
2006年、思い立って 父と高知で待ち合わせしました。

「お父さん、わたしならコンサートツアーで、どこでも行くことができるから毎年、お墓参りができるよ。これからは、わたしが引き受けるから 場所を教えて。。」

20年近く 誰も行かなかった お墓は落ち葉や伸びてきた木々に隠されていましたが
見つけることができて、今年で3回目のお墓参りです。

2006年の春は一緒にお墓参りした誠さんも光になってしまい、覚悟を決めて ツアーの合間に一人 お墓参りに行くつもりだったのですが(1年分の落ち葉の掃除は 結構 肉体労働です)影裏さんが 「案内したい場所があるので、お墓掃除を手伝いますから そのあと 行きましょう。」と 昨年 一緒に来られました。
待っていていただこうかな~と思っていたのに、黙々と気持ち良さそうに掃除される姿が不思議で ありがたく受けました。
「無償で人のために働くのは ほんとうに気持ちがいいのだけど、なかなか皆さん遠慮されるので機会がないんですよ。有里さんは 何も言わず わたしを自由に働かせてくれて、ほんとに、気持ちよかった。ありがとう。」と、逆にお礼を言われ
「有里さんが来られないときは、わたしが掃除しますよ。」と
気持ち良さそうに さらりと 言われたことは、驚きでしたが、
祖父母のお墓に まだ名前が入っていないことを相談したら、翌日には
影浦さんの友人の生野さんを紹介してくださいました。
 
わたしが高知を離れた後、生野さんは何度かお墓に足を運んだ上で、祖父母が どんな生涯を送ったか 聞いてこられ 名前だけではなく石に「抱ぐくみ」と題して 愛しく抱き合っている夫婦の両手を掘ってくださったのでした。
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お墓参りを終えて、影浦さんと、スタッフの方と3人で喫茶店でお昼ご飯を食べました。

影浦さんの気持ちは もう来年に向かっていました。
「お墓参りつき(主催者がお墓参りもするという意味)コンサート、来年もやりましょう。来年に向けて わたしも積み立てしておきますよ。人集めが苦手でね。。でも、初めて ひとつ方法のインスピレーションが来ましたよ。来年は 今年来られた方には 招待券を送り、その上で また新しい方にも来てもらえば 確実に増えて行きますね。そのうち、大きな会場でコンサートしましょう。」

不思議な気持ちで 一杯でした。
ご先祖や両親が生まれ育ったふるさとである高知には、ほとんどご縁がなく
お墓参りも、コンサート企画も それをしたいという わたしの「思い」だけで始まったはずなのに。

目に見えない世界のご加護ってあるんでしょうね。

昼ごはんを食べた後は、滝に行きました。気持ちのいい時間でした。
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偶然は まだ夜も続きました。

影浦さんの提案で
自然石の彫刻家 生野さんの営むレストラン「みんなの家」で、夜 食事をして、前夜 コンサートにどうしても来れなかった方のために、ミニコンサートを~という流れになっていたのでした。

小さなレストランには 先客がお二人いました。
普通のお客さんがいらしゃるなら ミニコンサートは迷惑になるかもしれないなあ ~
という想いがよぎったら、年配の方が 声をかけてきたのです。
「もしかしたら 歌を歌われる方じゃないですか?」

彼女は、以前高知で催されたのコンサートに来られて、感銘を受けて
また、聞きたいと願っていたそうです。
火事の話をしたら、連れの娘さんの病気の話をされました。
母親である彼女も病を患っていたけれど、娘さんが倒れて頭蓋骨を損傷し、死の危機を看護したら、自分の体は 蘇ったこと を話されました。

一緒に 食事をする約束だった4人プラス、偶然であった親子のお二人、そして生野さん7人の聞き手に レストランは ライブ会場になりました。

影浦さんは
「来年のコンサート、ご招待しますから。連絡先を教えてください。」
「もちろん、是非 連絡ください。」

高知市に来ることは わたし個人の計画を超えて みんなの思いになっているようで ほんとうに不思議です。

わたしは、忘れかけられている先祖代々のお墓を父と一緒に探して 1年に1回は そこへ行くことを 自分自身の意志で決めただけ。そして、お墓参りだけではなく、コンサートもできるはず、と諦めずに望んだだけ。 

自力と他力。

自分が やれることは少しだけど、
助けの力は 大きいです。

ありがとうございます。
by ainohanaMusic | 2008-05-14 18:10 | 心の旅日記 | Comments(0)