昨日から新しうたが、頭の中で(こころで?)流れ始めた。誰が考えたわけでも、作ったわけでもない、ただ 聞こえ始めたメロディー。2週間の不在で やることが山積してるけど、まずはこの歌をちゃんと形にしなくちゃね。空からの届きものだから。
メロディーを口づさみながら 心にあぶりだされてくる言葉を推敲してゆく。
推敲とは、メロディーを早く歌いたいがために、雰囲気で書いてしまいがちな言葉を、心の真実に照らし合わせ 忠実に書き直してゆく作業。当たり前ではない自分の内側にアクセスし、言葉を あるがままに紡いでみる。
実は このうたは もう数ヶ月前のある日 流れたメロディの前奏と間奏らしく、つなげてみたら ひとつの歌になった。
タイトルは♪ワンネス。
歌が仕上がってゆくのには 実際の体験を必要とする。
日本よりずっと素朴な暮らしぶりのタイから帰った今、このメロディーを歌うと、「夢を織る家」で出会った背中にやけどをした上半身裸の孤児だった少年が浮かぶ。チェンマイで草木染の小さなお店を営む朗らかなタイのおかみさんも 浮かび上がる。そして無数の命が、無数の多様な人間の暮らしが動き出す。深く関わった人も、通り過ぎただけの人も、町の喧騒や田舎の乾いた田んぼの風景、食事をしたレストランの木の形を残したズンと太いテーブルや池の中の鯉たちでさえも その命のうごめきが わたしの体の中に入っていて、うたと感応する。
そこに実像があり、感じた願いがあり、わたしの痛みや希望に触れたことが 降りてくるメロディーを手渡せるものに仕上げ、深めてゆくプロセスなのだろう。
だから、私の場合、うたを歌い続けることは、心のままに生き、たくさん感じて、感じたことを消化するまで感じつくし、願いに昇華することを意味している。
歌い始めて20年、声が年々透きとおり深みが増したと言っていただくことが多い。(本人は わかっていないけれど)つまりそれは いかに歌をトレーニングしたかではなく、どれだけのリアルな体験と思いを消化してきたか~ということが現れているのかもしれない。
人生のハプニングは思いがけない形で起こる。
でも、こうして 時々 自分のタイミングや家族のタイミングを感じてみて 自分から旅を計画するのは とっても 楽しいな~~。
いい旅をしてきましたよ~~。
旅の同行者も、協力者も、現地での出会いもありました。
みなさん、ほんとにありがとう!
ボチボチ 報告させていただきますね。
ちなみに、2週間結局、自炊をして県営住宅で一人で過ごした長男アマチは、推薦入学で希望の高校に合格。ありがたいことにフリーキッズのみなさんや友人たちに何度かお世話になりながらも、基本的には一人の暮らしを満喫し、迎えに行った時は すっかり自分流にアレンジされた部屋から離れがたいようでした。
留守中には 小さな恋が育っていたり、早朝や夜中でもトレーニング(バスケットのコートが近くにある)に出かけていたり、
一人暮らしの感想を聞くと
「いいところと わるいところが あった。」とのこと。
再会したその日から 一緒にいるのが とても楽しそう。会話が弾んでいます。再会したその日に 遅れてしまった15歳の誕生パーティーをしました。おみやげのTシャツや シルバーのネックレスに 嬉しそうな笑顔でした。
また、わたしが 一日に2時間の圏外通学の送り迎えをしながら、一人で家事全般をこなし、独立して仕事をし子どもを育てている頑張りが、 少し理解できるように なったみたい。前より協力的な感じです。。
よかった、よかった!
さて、まだ推敲中なので変わるかもしれませんが うたを紹介しますね~。
♪ワンネス (2008.2.28)
① 心の奥底に流れるメロディー 世界中の友だちの希望をのせて
流れこむ命の輪 目覚める願い
同じ空を見上げて 同じ痛みを感じる 山々もイルカもクジラも 我らによりそう
② 悲しみも 喜びも 希望を紡ぐ 世界中の友だちの願いが織りなす
旅立った たましいも また会う日まで 見守る
生れ落ちて 孤独におちて 泣き明かせば
晴れわたる 無力のわたしが 希望となる
③ 豊かさも 貧しさも 味わいつくそう そして描こう みんなが豊かに満ちる世界を
清らかな水、まあるい月、木漏れ日くつろぐ鹿たち
孤独の淵に 溢れる涙に 感じて 祈ろう
ひとつの場所で つどう約束 思い出そう
ひとつの場所で つどう約束 思い出そう
ひとつの心で 生きる約束 思い出そう
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唐突ですが スタッフを募集しています。今からここから募集なのですが。(笑い)
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日常が始まって 新しい感覚で感じてみると ちょいと日常が忙しすぎる。
ほんとうに取り組みたいことに 取り組めてないんだなあ~。
10の計画のうち3つくらいしか実際には動けない。
仕事を委ねて自分じゃないとできないことに専念するといいですね。
畑があり、人も迎え入れ、循環型暮らし、子どもたちといい時を過ごし、旅をして歌い、そしてやってきた歌たちをじっくりレコーディング&編集、CD製作にかかり、今までの出来事も本にまとめシェアできる形にできるといいですね。
素敵なご縁に導かれますように。