愛の花

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動いて出会ったほんとうのこと②二人で一緒に来てくれてありがとう

①からの続き

5月3日、朝6時半、出がけに泊めていただいた家の玄関を見上げると看板がかかっていました。

ホットスペースあっこちゃんハウス

この家の主の名前はあっこちゃんだったんですね。昨夜、話を終えて布団に入ったのが深夜2時近かったのに、わたしが目覚めたとき、あっこちゃんは、笑顔で味噌汁とご飯をよそってくださいました。

「主人が、わたしらしく生きるように自由な時間をくれたのよ。」
昨夜の言葉が、蘇りました。彼女の献身的な働きぶり。一人残された時間をご主人一人のためではなく、多くの方に捧げて、多くの方の感謝を受け取って、人生を全うするのでしょう。素晴らしいなあ。

さて、わたしは あっ子ちゃん、美恵ちゃん、蔵原さんたちに見送られて、一路、奈良は柳生へ。

午前11時到着予定でしたが、連休の渋滞にも合うことなく10時には到着。2000年、カリフォルニアから幼い子供たちを連れてツアーしていたときに出会って以来、妹のような存在の直ちゃんと、パートナーのわたるくん、かわいい息子くんと再会。直ちゃんの紹介で、11時に音あわせを約束した池内くんが来るまでの1時間、直ちゃんと話しました。
 
13年前に光になった直ちゃんの亡きお兄さんの名前も誠さんで、話は、最初から二人の誠さんのこと。

身近な人を亡くしたとき、初めて亡くなった人の「魂」と本気で向かい合うことになったりします。目に見えず、触れず、実際の言葉を聞くことのできないもどかしさ。 でも、だからこそ、感じ、受け取ってゆく「命」。わたしも直ちゃんも、亡き誠を求め、導かれ踏み出し歩いている「今」を分かち合いました。
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さて、若き池内君が登場して数曲、音あわせ。無理せず、彼に伴奏してもらうのは3曲に収めて、12時過ぎには柳生ツアーに集まってきたみなさんとわたるくんの手料理をいただきました。
(ちなみにRUPAは柳生の古民家を手直ししてオープンした無国籍お料理屋さんです)
この日は柳生のつつじ祭りでも数曲歌い、聖なるスポットを歩き、6時にRUPAに戻り、7時にはコンサートを開始。ハードスケジュールでしたが、久しぶりに再会できた「妹的存在」の暮らしや想い、触れてる世界に同行できてよかったなあ。

ギターサポートの池内くん、さわやかな青年で、彼のオリジナルの歌もよかったのですが、今、わたしの触れてる世界を彼に言葉で伝えるのは難しい、と感じました。だからこそ、充分にギターを弾けなくても4日、大阪からは一人のツアーが逆に楽しみになってきました。
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 わたしのコンサートは、アンコールもなくしっとりと終了することも多く、わたしはその静けさの中に、味わいを感じるのですが、池内君は
「こんな終わり方じゃあ、終った感じがしないから、みなさんで知ってる歌を一緒にうたいましょう。」と、閉めのサービスしてくれました。

音響を片付けながら、
「あのね、普通は、盛り上がって終ると気持ちいいかもしれないけれど、わたしの場合は、そのとき、盛り上がらなくても、いいと思ってるの。1年たって、あるいは思いがけないときに思い出され、心の支えになるような、内面に知らず知らず染みこむコンサートがやれたら、いいんだよ。
 そのとき、評価されたように感じなくても、心を込めてほんとうに自分の感じたことを歌を通して伝えられれば、それで役割は果たせているって、わたしは、そう思っているんだよ。」

彼は24歳。共に過ごした時間が「種」になるといいな。
心優しい若者たちと出会ってゆくことは、楽しいし助けられるけど、わたしって彼らを観察し、気がついたことは伝えようと熱心に語りかけ、今も気にかけている。まるでお母さんみたいだね。

ところでみなさんが帰られるとき、一人の女性が、戸口でわたしを呼び止めた。
彼女は2年前、大好きだったお母さんを亡くし、それから1年以上は泣き暮らしたそうだ。けれど、あるとき、『その姿をお母さんが心配して、光の世界に移行できずにいる。おかあさんのためにできることは、悲嘆することをやめて、あなたがあなたの人生を精一杯生きること』と伝えてくれた人がいたそうだ。
 彼女は、わたしに言った
「もう、5ヶ月も 経ったんでしょ。もう泣くのはやめて、自分の大好きなことに専念することよ。あなたが悲しんでたら、誠さんも心配で幸せになれないわよ。思い出を宝物にして、思い切りエンジョイしましょう。」

あれ~、1年、泣き暮らしていた人が、もう5ヶ月経ったんでしょって言ってるよ。。と思いつつも(笑い)、これは、わたしへのメッセージだな、もう意識を「転じる」時期が来たんだなあ~と受け入れました。悲しみモードから喜びモードへ、転じなさい~というメッセージが早くも彼女を媒介に、やってきた。話してくれて、ありがとうね。

ライブ終了し、交流会も終わり、深夜、わたるくんと直ちゃんとわたしの3人になった。

お料理と片づけで忙しかったわたるくんとやっと、ゆっくり話ができた。
誰にでもオープンではない彼が、誠さんに心を開いていたのを感じていたから、話ができてよかった。
 キッチンの中で、初めてわたしのコンサートをじっくり聞いてくれたそうだ。

誠さんが亡くなってから、わたしは誠さんのCDを熱心に聴いた。そして、わたしが♪輝きの中で♪八番星をうたう時、彼が熱くなって刻んでいたビートが誠さんのエッセンスであることに気がついた。どうしても、それを弾きたくなって、不自由な手で慣れない激しいギターの刻みを練習した。
未だに、不器用で、間違えてばかりの「誠さん刻み」のギター。

コンサートのとき、そのギターの上に、聞こえてきた声は、わたしの歌声ではなく、誠さんの歌声だったそうで、わたるくんは涙が出た~と伝えてくれた。不思議なことだけど、わたしが♪輝きの中でや♪八番星を弾き語りすると、誠さんのギターと歌声が聞こえてきた~という話は、たくさん聞いた。

弾いたことのない激しいギターの刻み。それを弾きたいと感じてる自分を疑わず、素直に、勇気を持って、根気よくチャレンジしてゆく。そこに、誠さんが共にいる。

亡くなってより、それぞれの本質がクリアになり、共にあり、トータルに溶け合い成長してゆく。

翌朝、8時に柳生を出発。

見送ってくれた直ちゃんがポツリと言った。

「有里さん、一人で来たの初めてだけど、一番ひとりじゃなかったよ。二人で一緒に来てくれてありがとう。」

(続く)
by ainohanaMusic | 2007-05-22 12:16 | 心の旅日記 | Comments(0)