愛の花

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復帰第一回コンサートin名古屋編

おひさしぶりです。

こどもたちの春休みが始まってすぐ3月18日に、名古屋の願王寺で復帰第1回目のコンサートがありました。

今回、このコンサートも含めて「自然からのことずて」という5日間におよぶイベントを主催した後藤由美子さんは、華やかでありながら決め細やかな思いやりのある素敵な女性。このイベントを思い立ったのが火事の頃だったそうで、知らせを聞いて何かできないかと、コンサートの主催を決め、1ヶ月ほど待って1月半ばになってから、コンサートの依頼してくれました。
 
1月14日、誠さんの法要が終わって、引き受けた復帰コンサートに向けて、一人で歌う鍛錬が心の核をぼやかすことなく、形成してくれたように思います。日々、包帯の巻かれた動きにくい手でギターを弾き、歌の世界を仕上げてゆく。ギターが思うように弾けないことに失望し、泣いたこともありました。誠さんを失った嘆き、自分の非力さに出会ってしまってね。
 
でも、自分が歩きたい方向に向かっていくとき、自分の無力さを自覚することは、とても大切なこと。悲嘆し、そしてそこから、また歩き出してゆくことは、自立への道なんだなあ、と涙が乾いたときに、感じたものです。

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 1年ほど前、「有里たちに紹介したい人脈があるんだよ。」と、東京のお寺の本應寺の品愚お上人に連れられて、名古屋の由美子さんたちのお誕生日会に参加しました。誠さんと共に歌をうたったご縁が、わたしが復帰することに こんなに力を貸してくれるなんて 思いもよらなかった。ご縁によって運ばれてゆく自分。人生の妙、不思議です。

「自然からのことづて」には名古屋のみならず、一番遠くは石垣島から手弁当でスタッフが駆けつけました。早いうちから、関わるスタッフの間でメーリングで自己紹介や準備の段取りなどが交わされました。わたしは数週間前になって
「数曲バイオリンを弾きたいのですが、どなたかギターを弾いてくださいませんか?」
と投げかけたんですね。このイベントに寄せるみんなの想いは、支えあうあたたかさに満ちていて、まだ治ってない手で、一人で悪戦苦闘する必要もないなあ、と ふと力が抜けました。

17日、18日のコンサートの応援演奏参加してくれた「ボロン」のりえちゃんが推薦して話をしてくれた、サダムくんの(彼女のなっちゃん)家に向かいました。7年前に一度、ソロコンサートを奈良で聞いたとのことでしたが、お互い初対面みたいなもの。サダムくんは、誠さんの友達で、誠さんにお世話になったお礼に、わたしのギターサポートを快く引き受けてくれたそうです。

夕方から音あわせ。誠さんの話、火事のこと、レコーディングの機材のこと、話しながら あっという間に夜。沖縄から 一人、若者が泊まりに来て、さらに深夜、なっちゃんのサプライズバースデーパーティーが始まり、なっちゃんのご両親もいるのに不思議な調和。 あたたかな家庭でした。

さてさて、18日当日は、ほんとにたくさんの出会いがありました。
地元のバンドプライナス、ボロンの演奏。
明るいまっすぐな光が会場に満ちて、光の誠さんもお客さんも 楽しそう。
休憩を挟んで、わたしの演奏の前に、願王寺のご住職は、100名を超えるお客さんと共にお経を上げ、誠さんに回向(えこう)をしてくださいました。

「誠さんになにがしてあげられるの?」
と、最近、投げかけたわたしの問いに
「たくさんの人と一緒に光を送ってあげるのが一番いいよ。」
と答えてくれた友がいました。

ありがたいなあ。
一番 やりたいことを 伝えてなかったのに みんながやってくれている。
そんな思いに胸がいっぱいになって、涙ぐんだまま わたしの歌は スタート。
一番 話したいことを話そうとすると 涙が流れる。
それが わかってるけれど、プロらしくないとは思うけれど、一番話したいことを、話したい。
わたしが伝えたいのは 今 その瞬間に わたしが ほんとうに感じてること。
それは うたう歌にあたらしい意味を吹き込んでいく。
その瞬間の自分に正直である限り、同じコンサートはひとつもなく、歌も毎回生まれ変わってゆくものだから。

サダムくんのギターが加わり、そして、メーリングで「僕も、他の楽器でお手伝いしますよ。」と名乗り出てくれた茂樹くんのサンシンも1曲だけ加わって、♪御心では、みんなが手拍子し、踊りだしました。

コンサートの後、交流会。
ほんとにたくさんの方と出会いました。
「彼」を事故で亡くしたという女性と話したら、涙が また溢れました。
ハワイでコミュニティーをやってるという写真家。
ボロンの二人。
プライナスの3人。
リトリートに関心のあった女性たち。
眠りについたのは深夜3時。
コンサートツアーじゃなくてよかった。
体が持たんさ~。(石垣島のHちゃんの真似で~す)

ところで、このときのご縁と盛り上がりで5月2日の満月の夜、東海市の妙乗院で、泊まりのコンサートの企画が立ち上がりました。5月のコンサートツアーの初日になります。名古屋のボロン、ギターのサダムくん、長野からは友人のシンガーソングライターの海老原美恵さんが応援参加してくれます。コンサート後、キャンドルを灯してシェアリングを考えています。わたしが、やりたいことを企画してくれる人たちと また出会えたよ。

さてさて、コンサートの翌日19日、この日も出会いがあり話し込み、お寺を出発したのはお昼ごろになりました。

ギターのサダムくんを家にお届けする(彼の運転なんだけど)途中、オーがニックカフェでランチを食べ、そこでも思わぬ再会があり、またサダムくんの行きつけのハードオフのお店で、モニター用スピーカーを入手。人と共に動くときに、その人の持つ知識や縁に支えられてゆくスムーズさを とてもありがたく感じました。

そして夕方、ひとりになって長野に車を走らせ、夜、ようやくたどり着いた家に一人で荷物を運び、お風呂を沸かして、夕食を食べ、(この夜、こどもたちは父親の家)ひとりで布団に入ると、
涙が急に溢れてきました。泣けてなけて仕方がありませんでした。
 この3年半、仕事もプライベートも いつも当たり前に側にいて 苦労も喜びも分かち合っていた人が、今はいないという現実を、思いがけず噛み締めていた。

大切な人を見送った後、その人のかけがえのなさを知る。
大切な人を見送った人が共通して伝えてくれたことは、もう大丈夫と思っても、なにかの折に急に泣けてくるということ。でも、時間薬なんだよ、4季を超えると、もう大丈夫に なってるんだよね~。と。

当たり前だと思っていたことが、実は 当たり前でなかった。
誠さんが わたしに与えてくれた 大きなギフト。
今、それを受け取っている。
わたしがこのギフトを 頭ではなく 細胞から感謝できるようになったとき
わたしの知らない花が わたしから咲き誇ることだろう。
そして、その花を 受け取るのは まだ出会っていない 多くの友。
なにひとつ無駄な体験はない。
悲しみが大きければ大きいほど、受け取る喜びもまた、大きい。

そんな命の道を わたしも あなたも 歩いているんだね。

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さて、さて、次のコンサートは。。。

復帰コンサートin東京は、わたしも誠さんも受戒した本應寺で、4月21日 土曜日になります。
フリーキッズビレッジの主催で、タイから「夢をおる家」のナートさん、ゆぱさんをお迎えしての3日間のナート展の中日でのコンサートです。

開場14時半 開演15時~17時
会場 東京 下高井戸 本應寺(永福1-7-2)
前売り2500円 当日3000円
チケット販売 本應寺(03-3321-7860)
共演 岡さやか(ピアノ&コーラス)

オープニングにタイで孤児を我が子として育てている「夢をおる家」のナートさんのクリスタルボール演奏があります。
終演後17時半からお寺のお念仏&瞑想に どなたも参加できます。


そして、また後日詳しくお伝えしますが
5月はコンサートツアーに復帰します。

だいたいの日程は

5月2日 東海市 妙乗院 夜
3日 奈良 Rupa
4日 大阪 国際交流会館
6日 四国 松山 昼、夜
10日 高知市内のカフェ
11日徳島
13日新居浜
15日 京都 エイコンズビレッジ(ギャラリー)

松山から高知への移動途中(7日~9日の間)に、3日間空いています。コンサートのご縁があれば 声をかけてくださいね。

また、10日の高知市のコンサートの主催をしてくださる方が、お手伝いを募集しています。よろしくお願いいたします。

それでは、また近いうちに 最近のことも書きますね。

それでは、おやすみなさい。
by ainohanaMusic | 2007-03-31 23:16 | 心の旅日記 | Comments(0)