愛の花

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南国の海と歌、魂の家族たち

昨夜、沖縄より戻りました。
13日間の旅。聖地で2回の奉納演奏と慰霊、生まれ変わりの儀式。4回のコンサート。神人(かみんちゅう)の良丸さんの祈りの場所である洞窟や夜の海を案内されての聖地めぐり。久高島と知念村では、スタッフのしおりんと合流し、5人の参加者を迎えて2泊3日のリトリート。
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中身が濃かったのに、3泊4日くらいの旅のように あっという間、軽やかな旅でした。きっと、行く先々で美しい海に体を浸していたので、浄化されつつの旅だったのでしょう。わたしたちが沖縄入りした数日前から梅雨があけ、お天気続き。暑さにやられて、休養したのは5日目の午前中。その時間、前夜到着した大宜味村のけいさんの家には誰もおらず、八星は、カリフォルニア時代にお世話になった月下じいさんに、朝から誘われて釣りにお出かけ。ごろごろしながら休養し、本を読んだり、誠さんにヒーリングしてもらったりで、お天気、状況や体調までが、タイミングよく万全を図られてるようで、恵まれた旅でした。
 
どこもここも必然の運びを感じられ味わい深く、意義深くあると同時に、10歳の八星を連れていることもあり、いろんな海辺をインスピレーションで選びレンタカーを走らせ遊ぶプライベートな時間が、そこかしこにあって すべての出来事、肉体的疲れは美しい海に洗われ、今、こ
の瞬間を楽しみ続けた13日間。
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わたしも、誠さんも、八星も いつのまにやら 真っ黒に日焼け。7月4日、リトリート参加者を見送った午後、久高島リトリートの立案者のしおりんも一緒に、インスピレーションで無人島のコマカ島に渡りました。100匹くらいの魚に囲まれて、泳ぎ、最終のボートに乗客はわたしたち4人だけで、本島に戻りました。楽しかったなあ。次回の沖縄リトリートには無人島でのシュノーケリングも入れたいな。そして、翌朝、5日、4人で、同じ飛行機で羽田まで帰ってきました。南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_2257434.jpg

長野では、わたしたちのいない間、預けてあった車、ボンゴで寝泊りしながら木曽福島を旅したみどりちゃんが、薪のお風呂を焚いて用意し、わたしたちを駅までお迎えに来てくれました。

帰ったら、畑の野菜と雑草のすごさに圧倒されています。今日は、雨の中、朝から野菜の収穫と、畑の見回り。みずみずしいキュウリとレタス、ダイコン、ジャガイモの豊かな食卓です。午後には、誠さんとみどりちゃんが草取りしてくれました。わたしは、九州ツアー、リトリート、関西コンサートなどの連絡をとりつつ、沖縄の旅の荷物を整理。

1週間したら、今度は九州ツアーの2週間が始まります。
25日に帰宅し、28日からは夏のリトリート。川リトリートも、ほしリトリートも、まだ定員には達していませんが、どちらかというと川リトリートの方が余裕がありますよ。半数以上が、2回目参加の方々で、ご縁の確かさを感じますし、まだお会いしたことのない方も申し込みをされ、どんなリトリートになるか、ほんとに楽しみです。

久高島のリトリートも、とっても良かったです。自宅外でのリトリートは初めて。わたしの大好きな南の海。海の中の世界。ウォーキングメディテーションでみんなの心にも、そのエッセンスが流れ込みました。自分の分かち合いたい場所で、みなさんと合流するのも ほんとに素敵です。誠さんとしおりんと、沖縄本島で買出しした大量の食材と一緒にフェリーに乗り、久高島で手料理を囲むアットホームなリトリート。
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クロージングサークルで参加者の一人の語った言葉を紹介しますね。

『頭でわかってはいたけれど、自分のものにはなっていなかったこと・・怖れや、怒り、悲しみ、喜び、すべての感情や出来事には、いい悪いの優劣はつけられず、ただあるがままでいいのだということ、・・そのことが有里さんや誠さんの歌、しおりんの詩の朗読で胸に沁みてきた。そして、久高島の海で、泳げない自分がライフジャケットをつけて、シュノーケリングした時、海の中をただよう海草や魚たちが、ただあるがままで漂よい調和している世界を見せてもらって それでいいんだと、理解できた。
 今回、久高島でのリトリートの参加を決めて、障害を乗り越えて参加したことによって、この輪に参加できていることを心から幸せに感じている自分がいます。自分で感じて、選択し、実践することで、自分の人生で受け取るものを決めていけるということを体験できました。
 リトリートを準備してくれたみんなに感謝していますが、なによりここに来ることを決め、それを実践できた自分を褒めてやりたいです。』

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さて、13日間の旅を時間を追って報告しましょう。

22日、午後7時過ぎに那覇空港に到着したわたしと八星、誠さんを迎えてくれたのは、「陰陽霊法」の研修会で知り合った安西さんご夫婦。なんと、歓迎の横断幕をお二人で掲げてのお迎え。『わあ~、うれしいけど恥ずかしいなあ。』と誠さんが言うと、空港の出口で仕事をしている女性たちがみなこちらを見てニコニコ笑っていました。なんだか、あったかい。これが沖縄かあ。でも、しまった~と思ったのは、むわっとした熱気。蒸し暑い、ほんとに暑い。夏の沖縄は初めて。こんなに暑かったんだ!南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_22452054.jpg
この夜は、安西さんたちが夕食をご馳走してくださり、航空チケットにセットになっていたホテルに送ってくださいました。

23日は、慰霊祭。東京は本應寺でご縁のつながった奄美舞の先生鶴寿賀さんが、チリチリガマでの慰霊祭を呼びかけて、わたしにもお声がかかりました。ホテルに送られてきたファックスの地図をたよりに車を運転し、到着した読谷村のその場所は洞窟のような地下に川も流れる涼しげな窪地。
 
でも、その場所に入ったとたん重い空気を感じました。沖縄に米軍が最初に上陸したとき、ここに逃げ込んだ80名の住民が、集団自決した場所だったのです。霊魂たちに話をする現地の方の導きと、舞い、朗読、歌、祝詞、と慰霊は続きました。
 目に見えない霊魂たちに歌う機会は、なんどかありましたが浮かばれない集団の霊魂に歌うのは初めてでした。でも、メッセージは、生きてる人にも体のない方々にも同じですね。今に生きること。光りの輪の中で。

♪自分を信じるための あなたを信じるための こどもたちを導いている清らかな光 るるるる~天使たちが歌ってる るるるるー 光りの輪の中で♪

24日は、同じく読谷村の渡具知ビーチ、米軍が始めて沖縄に上陸し地上戦の行われた場所で神人(かみんちゅう)の良丸さんの呼びかけで、平和への祈り、生まれ変わりの儀式、奉納がありました。海と洞窟の間で歌い、洞窟にみんなが座って、満ち潮まで時を過ごしました。この日、わたしが奉納した歌は♪誰も知らない物語♪だれも知らなくても、自分だけは最初から最後まで主人公である「自分の人生」。それが、国家とか会社とか組織に奪い去られることなく 自分であり続け、軽やかに自分を生き、自分で自分の人生を味わいきるその素晴らしさ・・。八星は、いつのまにやら一人で波で角のまるくなったガラスを拾ってすごしていました。明日から2週間ぶりで通う小学校のクラスメートへのおみやげに、今日はそれをきれいにパッケージしています。
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25日は沖縄市にあるヒーリングスペース「天空船」でコンサート。
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この日は、恒例のシェアリング(分かち合い)が、「瞑想会」として独立し、コンサートに参加しなかった5~6名も シェアリングだけに参加されました。そのシェアリングで、良丸さんが沖縄の神さまの声を聞く家系に生まれた人であるにも関わらず、『自分で感じて、自分で人生を決めて初めて救われる。』と話され、『有里さんの歌を聞きながら瞑想するのは、聖地で瞑想するのと同じです。』と言われて、なんだか驚きましたが、その意味するところを感じ取ることもできました。

わたしの歌は、自分自身の心の深くでおきてることを忠実に掴んで、虚飾をまじえずありのままを歌う、ということが基本です。誰であれ、自分自身を知ることは、自分の内側に存在している神さまとつながるということ。だからそこのところで、神人の良丸さんの祈りとわたしの表現が出会っているのでしょう。

メッセージやビジョンを受け取るという能力や出来事に、わたしも憧れてしまいますが、他者ではなく自分自身の心を素直に日々受けとること、それを素直に生きることが、誰にでもできる間違えのない、自然体な「救われてゆく」生き方なのでしょう。

26日は、オフ。
八星の希望で、水族館に向かいました。大きな大きな水槽に、たくさんの魚たち。エイやひらめ、色とりどりの熱帯魚から甚平ザメまでいて、しばし見とれましたが、人ごみとイルカショーの野外で過ごした時のアスファルトに照りかえす熱で、3人とも頭が痛くなってしまいました。ここに来て良かったのは、沖縄の海に入った初日から八星が怖がっていたニセクロナマコが、手で触ってもいい水槽に入っていたことです。置物のようなアオヒトデも、触ることが出来、その後、何度も海底で見つけ、八星は潜っては、触ったり、置いたりを楽しみました。一方、毒のあるウニには、注意深く踏まないように気をつけていました。知ることによって、生き物の多い海への恐怖が、克服でき、楽しめたのですね。
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27日は、午前中は大宜味村の陶芸家のけいさんの家で休養。八星は、久しぶりに再会した月下じいさんと釣りに出かけました。月下じいさんは、八星がまだ1才半くらいのとき、わたしが暮らしていたカリフォルニアの山に訪ねてきました。知人の知人という関係で書を書く人です。当時、極度に人を寄せ付けず、人が来ると火がついたように泣いた八星が、月下じいさんには心を開き、彼が、同じ山に暮らした半年くらいは、町へ出て歌っている間の子守り役を引き受けてくださいました。月下じいさんと最後に会ったのは5年くらい前でしょうか?また、めぐり巡って、縁が触れ合いましたね。

夕方からは、けいさんのお友だちの家の「土間空間」でのコンサートの準備。けいさんのお友だちは、偶然、20年以上前のわたしの演奏を聞いたことのある方でした。わたしの両親のお友だちである静岡出身のご夫婦もいらして、不思議なご縁の集う夜となりました。南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_0225595.jpg南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_22482675.jpg












28日と29日は、神人(かみんちゅう)の良丸さんの提案で、りかさんに聖地を案内していただきました。自然に出来た洞窟が、母親の子宮や、男性性器のようだったり、龍や亀の姿をしていたり、紫や乳白色の美しい肌合いの岩の中で瞑想と祈りを行い、夜の海では夜光虫が光る中で泳ぎ、生まれ変わりの儀式もして、海遊びと祈りの織りなす味わい深い二日間を過ごすことができました。りかちゃん、丁寧なガイドをありがとう。良丸さん、お忙しいところを迎えてくださってありたとうございました。

30日は、しおりんを沖縄市のホテルでピックアップして、一緒に久高島へ。食材の買出しをして
大荷物になって港でおにぎりを食べていたら、島のおじさんが、荷物を運んでくれました。久高島の祈りの儀式を司っている真栄田さんも、偶然同じフェリーで、いろいろと便宜を図ってくださいました。港には、宿泊する交流館の男性がお出迎え。交流館で、台所に食材を運び、一息入れてから、貸し自転車で島を下調べ。島全体を把握して、リトリート二日目の自然の中でのメディテーションの場所を決めて、八星と泳ぐ場所を見つけてひと泳ぎしなくちゃあ。日が落ちるまで4人で自転車を走らせ、美しい海で泳ぎ、島の各場所のバイブレーションを感じ取り、リトリートの流れを決めていきました。ちなみに、久高島は周囲は4キロ。自転車で30分もあれば、一巡りでき、人口は200人。ほとんどがお年寄りで、どこにいってもあまり人と会うことはありませんでした。

自転車で交流館に到着すると、わたしの部屋の鍵が「カベール岬」に落ちていた、と届けてありました。落としたことも気がつかなかったし、人にはほとんど会わなかったのに。ありがたい。守られていますね。南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_11222160.jpg

夕食は、誠さんの手料理。準備が出来たころ、インターネットで偶然知り合った島に住む大曽根さんが、訪ねて来てくれました。交流館の隣にある留学センターで14人のこどもたち(小学生~中学生)のお世話をしているお姉さん。島の自然の中での生活体験をしながらこどもたちは親元を離れて宿舎に暮らし、地元の学校に通っています。交流館でのコンサートの受付と、島の中にコンサートのお知らせの島内放送を流してもらえることになりました。また、海辺でのウォーキングメディテーション(心赴くままにひとりの時間を感じるままに過ごし、内観する時間)に、シュノーケルとライフジャケットもお借りすることができました。
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そして、翌日の午後2時半。港に参加者5人をお迎え。
島で過ごした1泊二日。リトリートで起きた出来事は書き始めたらきりがありません。祈りの島の「ノロさん」である真栄田さんの島の案内も心に沁み、島のコンサートには、留学センターに暮らす子ども達がメインのお客さんとなりました。そしてシェアリング。誰かが、どこまでも正直にまっすぐに言葉を発すると、シェアリングの中で「意識の目覚め」が、共振して始まります。しおりんも、わたしも違う場所、違う時間に、偶然に参加者と二人っきりで話す場面があり、そのことを伝えました。意識の持ち方が変わると、シァリングで話す深さが変化します。そのささやかな変化が、参加者みんなの意識のあり方を深めるきっかけになっていきます。

二日目朝、心のこもった誠さんの手料理をいただき、勤行と瞑想、自然の中でのメディテーションとシェアリングと、続いていきました。午後、2時半に、9人みんなでフェリーに乗り、次の場所、知念村へ。
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 久高島がウッドデッキからみえる知念村の喫茶&ペンション、ポランの広場が次の宿泊場所。ここでも地元の人にも声かけしてコンサート。2年前、たまたま用事があってともだちの夢子さんに電話しました。その時、ゆめこさんが言いました。「あのね、今、ともだちの下山しおりさんと久高島の見える素敵なペンションに泊っているのだけど、ここで有里さんたちのうたを聞きたいね~って話していたところなのよ~。」
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インスピレーションと偶然が示す徴への気づき、そして実践。見えない糸に導かれてつながってゆくわたしたちです。。

「久高島」の祈りは、数千年前から、北、日本本土に向けて、生きる糧が豊穣に恵まれるように、天変地異にさらされないように、命が続いてゆくように、と、わたしたちが知ろうと知るまいとおかまいなしに、今も続いています。観光地化されることなく美しい自然が保たれてゆく基盤は、自他共に生かされてゆくことへの感謝と祈りの心なのでしょう。
 目先のものに左右されない揺るぎのない、個を越えた祈り。静かで、中心の整った久高島へ、またきっと帰って行くような気がします。今度も、ご一緒されたい方、行きましょうね。

ポランの広場でみなさんを見送った後、行き当たりバッタリのインスピレーションで渡った無人島コマカ島でのひと時は、ギフトでした。次回は、ここへも、みなさんをお連れしますね。南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_10325528.jpg南国の海と歌、魂の家族たち_d0024504_10331058.jpg








さて、7月12日からは九州でコンサートツアーです。2週間で11ヶ所と、ちょっとハードスケジュールですが、きっとまた素晴らしい出会いが待ってると感じています。

12日、小倉、13日、山口県宇部市、響きの森 14日 阿蘇 乙姫さま温泉 15日 宮崎市 ひむか村の宝箱 16日 鹿児島 幽栖寺 17日 鹿児島県 天の香 19日 屋久島 しらこ村
やまびこ館 20日 屋久島 天然村 21日宮崎 23日 長崎 楽常寺

詳細は、ホームページをご覧ください。http;//amanakuni.net/yuri 九州の方、そこでお会いしましょう。

そして、夏のリトリート。
参加されたい方は、思い切って連絡くださいね。
あなたが感じて選択し、実践した行動力の結果を、あなたが受け取ることになります。
夏は、涼しい長野。まだ未知な魂の家族との出会いと繋がり、自分自身との出会いを、ご自分で、ここまで旅して、受け取ってください。わたしたちは、数ヶ月前から、心をこめて場を整え、準備しています。少人数も大勢も夫々にいいですが、今回は中人数かなあ(笑い)。

人数が少な目が希望の方は、川リトリートがお勧めです。
by ainohanaMusic | 2006-07-05 19:38 | 心の旅日記 | Comments(1)
Commented by 琉球弧風来坊・風人 at 2006-07-06 15:23 x
「久高オデッセイ」の完成映写会がありますよ!

http://huuraibou.ti-da.net/e878404.html

私も勿論観に行きます・・・
神の島・久高島からのメッセージ・・・