愛の花

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次男の家出

思いもよらないことが 思いもよらないタイミングで起きる。

おとといは4日間にわたる 幸せの種まきオープンハウスが 晴天に恵まれて 満了。

10日前に 次男が家出をし まだまだ 揺れてる気持ちをみんなと分かち合い、これは どの家庭でも起きることなんだなあ~と改めて噛みしめ、また みんなの話もたくさん受け止めて うたい踊り、祈り、たべたり、掃除したり、満月の夜のシェアも 神社への散歩も  たくさん たくさん 素敵な時間がありました。

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5月12日 アイリッシュハープの真弓さんをお迎えして、3拍4日のレコーディング。
初エンジニアの次男。長時間のレコーディングを よく頑張ってくれた~

真弓さんが帰られるとき、二人で レコーディングの振り返りをしました。
彼女の感想のひとつが、「誰の意向に合わせたらいいのか?わからなかった。」とのこと。

それで、レコーディングが 始まってから ずっと感じてる 次男の私に対する抵抗感というか、わたしを尊重したくないない頑なな 感じ(空気)が、ゲストの方にも伝わってしまうことを知り、次男に伝えることにしました。

真弓さんを見送って、次男は 疲れたのでひと眠りし、わたしは プールへ泳ぎに行きました。
泳ぎながら 振り返り 帰宅して 起きてきたばかりの次男に伝えました。

内容的には、エンジニア、ミュージシャンは、CD制作プロデューサーの意向をくみ取って 協力的な気持ちで取組むと いい場ができるということ。これは、当たり前のことなのですが、親子の関係が絡むと、なかなか 素直にはいかないし、また 次男は CD制作の現場に初めて参加しているので、言われていることの意味や 重要性が 伝わらなかったかもしれません。

時々  次男は、嫌味に感じる声で、どんなことでも「すみませんでした・・」を連呼するときがあり、そのときの返答も そんな感じになり、言葉とは裏腹な 反発を感じるばかりでした。
ほんとうに、意見されることが 嫌なんだなあ~と感じていましたが

幸せの種まきツアーで わたしは とっても元気になっていて、へこたれず、さらに 真意を伝えようとしていました。
CD制作という現場では 親子という枠を超えて ストレートで 真摯になっていました。

「その返事・・変わりたくないってことじゃない?反発の声だよね・・そういうときは、プライドが邪魔をしてるんだよね。」

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「うおぉーおおぉーーー」

ガラガラガッシャン!

レコーディングを終えて、家族の食事を作るために いろいろ買ってきた 次男の好きな食材を乗せた テーブルを持ち上げて 居間に向かって 激しく投げていました。

卵や醤油、割れたガラスが 部屋中、土間まで散乱し、

それだけでは 気が済まなかったみたいで、洋服ハンガーを振り上げて 木戸を滅多たたきにし、
土間も含めた あたり一面、地震があったかのような ひどい状況に。

そして 彼が叫んだのが
「俺の人生から出ていけーーー!!」

おもむろに、にもつをまとめて 原付バイクで 姿を消して、

それから 十日。ほんとに帰ってくる気配がありません。

元気で、ここが踏ん張りどころと 働いていること、知り合いの家にお世話になり、お手伝いしながら 新たな人生へ 自分の足で歩こうと始めているようです。

彼の怒りに圧倒されて、わたしの心も  凍りました。
とりあえず、CDの制作途中のデーターを こちらに 送ってもらうように手配しました。

また、次のCDレコーディングのためのエンジニア、ピアニスト協力者を 奇跡的に 受け取り新しい体制が生まれました。

わたしは、誰かが「切れてしまう」ことで、 日常や 制作が台無しになること(怒りに全体がコントロールされること 破壊されること)を避けたいのです。
これは、最初のパートナー(次男の父)との間で繰り返し 起きた場面なので、もう卒業。
 
誰もが 自分のトラウマに触れられたとき、日常が続かなくなるほどの怒りや悲しみが出ることもあると思いますが、
それで、世界を破壊してしまっては 本人も、それがいいこと(解決法)と勘違いしてしまうし、周囲が びくびくしながら 本心を伝えることができなくなるような気がするのです。

次男にメールで、レコーディングには、戻ってくるように、CD制作は 完成させるように 提案&懇願しましたが、「帰れない。」とあっさり。

気持ちを切り替えて、あとを引き継いでくださる方を呼び掛けて、応じてくださる方がいました。

ほんとうにありがたいことです。

こどもに、自分が養ってきた英知をまるごと伝えようと がんばった3年間(一年四国の父親のところで過ごして帰ってきてから)
本人が 望まない限り、親の真意は伝わらない・・でも きっと社会に出れば  おのずと いろんなことが分かってくるのでしょう。

これからは、心から望んで一緒に暮らしたい、音楽をやりたい仲間と軽やかに動いてゆく時期がわたしにも 与えられて、

新しい流れが始まるんだなぁ・・子育て、一区切り  強制終了の感覚なんですがね・・


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いま 旅に出る♪
 

そよぐ草たちも 鳥も風の音も 今 ここに生かされている

僕は今 旅に出る

なにも縛られず 僕が僕らしく

今ここに 生まれ直す 何も持たずに

原付バイクで 家を飛び出して 山を走り抜ける



足元の花々 虫も水の音も いまここに輝いてる僕は今 歩き出す

なにも とらわれず いいも 悪いもなく

今ここが 踏ん張りどころだ 人の世話になって

できることして日々を生かされて ただ流れのままに



言われ続けたこと たくさんあるけれど

やってみないとわからないんだ 自分の足で生きるんだ

誰のためでもなく 僕が僕に帰る

なにかのためじゃなく 自分を信じて 思うままに生きる

生まれてきて 二十歳の春の日 あなたのもとを巣立つ



by ainohanaMusic | 2016-05-25 13:51 | 心の旅日記 | Comments(0)