愛の花

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初めて祝島へ

11月16日、山口の柳井港で、周防大島に暮らす奈津子さんと、その娘のあまねちゃんと待ち合わせ。

小さな港に、駐車場が見いだせず、どこに車を置いたらいいんだろう?とうろたえていたところへ、祝島への案内役を買って出てくれた なっちゃんとあまねちゃんが、到着して無事に車を泊めることができて、小さなフェリーに乗りこむ。

 ずっと、いつかは行きたいと思っていた祝島。

30年前に、原発の誘致の話が降りかかったが、島人達は どんなにお金を積まれても イエスとは言わず 美しい海を守りつづけてきた。

日本中にいつのまにか原発が建設されて、今や北海道の十勝から右半分と沖縄くらいしか、原発事故の被害を心配しなくていい場所がなくなってしまった。いまだに 戦いは続いているようだが、30年 原発誘致を拒否し続けてきた その底力はどこから来ているのだろう?

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    (海辺の風景 夕方 )

フェリーの中は 居間みたいに テーブルを囲んだ席もあり、なっちゃんとの久しぶりの再会を味わい近況報告をして、お弁当を一緒に食べたり 和気あいあいと船旅を楽しんだ。すごい偶然の導きで 今回 一緒に旅をすることになった。 広島から山口の間の呉のコンサートが 事情でキャンセルになったことから、「行きたいところへ行こう!」という発想に転換し、「祝島へ行こう!」と思いついた時に 浮かんだのが 大島のなっちゃんだった。「祝島に行こうと思うのですが いい宿を知りませんか?もしよかったら、一緒にいかない?」とメールを出したら、なっちゃんは 来春 祝島への移住を真剣に考えているところだった。しかも 日曜日と、代休で、仕事が休み!!「その日程なら、一緒に行けるよ。泊まるところも、コンサートも紹介できると思います。」

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(なっちゃんとあまねちゃん)


とんとん拍子で 話が決まり、わたしは お任せ状態に・・。


泊まる先は みんなが「合宿所」と呼んでいる家。おうちのオーナーは 

「隊長さん」と呼ばれているとのこと・・・

夜は7時から かまど炊きのごはんをたしている 「こいわい食堂」の4周年記念コンサート。

島の歌い手さんもゲストで出演するかもしれないとのこと・・・

島は 原発との戦いでいろんなことにデリケートなので、今回は無料コンサートで、お声かける方たちは ほんとに気心の知れた仲間にしぼるとのこと・・

今回の祝島への旅の目的は 祝島を知ることだったので すべてオッケー。

コンサートを なっちゃんの感じる「気の合う仲間たち」に絞ったことも 島との出会いに ふさわしいと感じた。

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(島の道は ほんとに狭い。石垣がとっても味がある)

フェリーの次の駅(?)で、祝島の中学生とその家族、泊めていただく合宿所の隊長さんも乗ってこられた。

1時間半 海を走り 祝島に着くと、あたりまえのように 隊長さんがわたしのスーツケースをガラガラと、狭い路地を先にひっぱって歩き、わたしは そのあとを追っかけた。


港から、合宿所、ライブの会場のこいわい食堂まで すべて徒歩5分圏内。

歩いていると とうりすがる島の人が みんな挨拶をしてくれるし、表情がやわらかい。

島は道が狭いので 車は見かけず、自転車とバイクに乗る人が 少しいるくらい。

車の音がないので、静けさが心地よい。夜は星がきれいだった~

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                         (島の掲示板)

わたしは、ぶらりと 島を散策。

帰ってきてから みんなでこいわい食堂へ コンサートの準備に行ってきた。

車で来なかったので、生歌でのライブだが、CDやヘンプアクセサリーは 展示してみていただくことにした。

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                   (ふつかめの朝ごはん 風景 隊長さんの料理は シンプルでおいしい)

準備を終えて、合宿所に戻り、味噌汁とごはん、漬物と イカの煮物を軽く食べた。

ごはんがおいしいことにびっくり。自分たちで 無農薬無肥料で育てた新米とのこと。納得。

みぞ汁が おいしいことに また びっくり。島の味噌を使っているとのこと・・・・

イカが大きくて 柔らかく新鮮なことに びっくり。昨日、島の友人が釣ってきたとのこと・・・


島で 出していただいた食事は ほとんどが島のものだった。

野菜も豆も調味料も梅干しも魚も・・・

すべてが特別においしいと感じた。

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こいわい食堂の4周年ライブのあと、みんなで語らった。島の若い二人も うたってくれて とてもいい空間ができていた。

「豆を選別しながら おばあちゃんたちが、『こんなこと、バカじゃないと出来ないよね』って 手間のかかる仕事を一日中やるんだけど、誇らしそうなんだよね~バカみたいに手間のかかる仕事・・・・ こんなこと わたしたちじゃなきゃできないって。」

「島のひじきとか 大きなかまどでゆっくりと火にかけて天日で干して、すごく手間がかかるんだけど、それが ほんとうにおいしいの。島のおばあちゃんたちは、手間を惜しまない。」

「島の外から、原発との戦いを支援してくれる人のなかには もっと効率的なやり方で経済を活性化したらいいんじゃないか?という人もいるんだけど、経済を重視して 手間を省いてゆくと それは原発を進める側と同じ発想になると思うんだよね。」


原発との闘いを強いられた今の70代の島人達の苦労を 思いやりながら

島の自立を目指して 丁寧に手仕事を尊んで暮らしている 新住民たちとの語らいは わたしにとって 手ごたえがあり、嬉しい贈り物でした。

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  (こちらは 北海道から移住してきた方の営むカフェ)

翌日、こいわい食堂のたかちゃんに呼んでもらって、ランチをいただきました。

火を起こして ごはんも天ぷらも 火で料理する こいわい食堂の時間。

こどもたちが 助手をしていました。船が12時半に出るので、食事は11時にいただくはずだったのが、できたのが 11時45分(笑い)

隊長さんも呼ばれて また島のことを聞いたり 語らったり・・・たかちゃんは 一生懸命ごはんを作ってたので あまり話せなかったけど、その風景の中にいた時間が 贈り物でした。


隊長さんの話で印象深かったのは・・・

原発推進派も島にはいて、昔からそうだけど、地元が賛成しない場合、国は 地元の分離工作を図る。

そのような仲間(分離工作をする人)が 島にはいることは ほんとに 大変なことだけど、島の昔からの考え方は、石垣の石のどれかを除いたら 全体が崩れるから、どんな存在も排除しないというあり方なんだ。自分の考え方も、独りよがりかもしれないけれど、原発には反対だけれど どの人とも 同じようにつきあいながら、島の未来を 信頼できる仲間たちと作っていきたいと思っている。

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港に 雨の中 たかちゃんと隊長さんが 見送りに来てくれました。

たかちゃんも、隊長さんも 貴重なお金で わたしのCDや ヘンプアクセサリーを買ってくださっていたのだけど、

たかちゃんがわたしに、「これ、少ないけどオーナーとわたしの気持ちです! 」と お金の入った封筒をわたしに渡したのと、

「これよかったら聞いてね。」とCDを渡したのと 同じタイミングでした。


「また来てね。」

「また来るね。」


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ありがとう。

祝島。

野菜、豆、魚がとれて みんなが一人一人事業主である島は、

簡単に 人の意見に左右されない 島人達によって 守られている。


地域の自立が

経済優先の社会から

お互いを慈しむ

社会への転換を可能にするのではないかな?


なんども足を運ぶ場所になりそうな予感です。


なっちゃん、隊長さん、たかちゃん 出会った皆さん ありがとう~



by ainohanaMusic | 2014-11-21 22:33 | 心の旅日記 | Comments(0)