愛の花

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ゆきかきの一日

おとといは一日 雪かきに暮れた。
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(今日の お昼撮影)

朝、しんしんと降り積もる雪に驚いたが、午前中はゆっくりして 午後から雪かきを始めた。ひざまでの深さの積雪は 初めて。夜にはパートナーが来るかもしれないので、自分の車が出られるようにしてから、彼の車も停められるスペースを作った。
 夕方になって、市道の除雪がされてないので道に出られない。翌朝は 車屋さんが車検の車を取りに来てくださることになっているけれど、これでは 誰もうちに来ることはできない。どうなってるんだろう?深い雪をズブズブと沈みながら、村の中を歩いてみて驚いた。わたしの家の前の坂道だけが除雪されていなくて、他の家のある道は隈なく除雪車が通って、車が通行できるようになっていた。
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(おとといの昼ごろ、除雪前)

隣人のおじいさんは、わたしが半日 雪かきしているのを見て、
「市道は夕方までには 除雪車が来るよ。わしは腰が痛いからなにもできん。」と、言ってたけどな~。

坂下の家では庭を3人くらいで雪かきされていたので、事情を聞いてみた。
わたしの暮らしてる村は 過疎化が進んでいて 人と行き会うことが あまりなく、外から入ってきた新しい人へ話しかける人もいないので、村の方々との交流は少ない。

また、わたしの場合、コンサートツアーで家を空けることが多く、世帯が大人はわたし一人なので、会合や行事、飲み会への参加が難しく、部落には入らず、部落協力費参加という形で暮らしている。外から移住してきた方は少ないが だいたい 同じ形で暮らしている。

「すみません、うちの前の道、除雪車がきてないんですが どうなっているのでしょうか?」
すると、迷惑そうな顔で、
「それぞれの区分はそれぞれで雪かきするようになっている。」と言われる。
区分ってなんだろう?と思いながら、
「いつも市道は 除雪車が来てくれるんですが。」と言うと
「雪が多かったから、メインの道だけ除雪したんだろう」と言われる。
でも、家のあるところは隈なく除雪されてるけれど、どうしてだろう?人家は もともと そう多くはないから、どこがメインでどこがメインでないかなんて決められないよね・・直接 担当者に あたってみるしかないな~と思い、
「除雪の担当の方はどちらの方でしょうか?」と聞いてみた。
「そんなの知らないよ。こういうときは災難だと思って 自分でやるんだ。」と やっぱり冷たい。
 坂道に目をやると あんまりの積雪量・・・諦めきれず、「明日の朝は除雪車は、来てくれるでしょうか?」と、もういちど聞いたら
「来ない。急な葬式で東京に行ったようだから。」ときっぱりと言われた。

なぜ、担当者を教えてくれないのかも よくわからないが、どうやら自分で市道の除雪をしないといけないらしい・・・信じられない思いで、40Mの坂道の市道を 夕暮れ 一人で雪かきをした。

半分もやらないうちに 真っ暗になって体も冷えてきてたので、一度 お風呂で体を温めて もう一度 冷え切るまで 雪明りで雪かきしてから、パートナーに電話した。
「うちの前の市道、除雪車が来てなくて、自分で雪かきしてるんだけど もう限界。明日の朝、手伝ってくれる?車、入れないから 道のどこかに置いて 歩いてきてね。雪は相当深いから 気を付けて。」

すると、
「そういうときは 常会長さんに電話してみるといいんじゃない?」
そうだよね、でも常会長さんは誰だろう?今後のことも心配だから 電話してみよう。

まずは、だれが常会長さんか聞くところから・・
今度は上の家の方に聞いた。
とても親切だった。

そして、常会長さんの娘さんと電話がつながったら
「ごめんなさい、父が急な用事で ほかの方に代わって除雪をしたので、忘れてしまったのだと思います。
明日の朝 何時までに除雪すればいいですか?必ず除雪するように言っておきます。また 同じようなことがあったら すぐに電話してくださいね。」
と しきりに あやまってくださいました。

翌朝、早朝、除雪車が来て 道がかたがわ(下りの道)が開きました。よかった~

そして まもなく のぼりの坂道をスコップで雪掻きしながら降りてくるおじいさんが見えたので、
すごい~なぜ、市道を雪掻きしてるんだろう?どうなってるのか 知りたくて、わたしも 雪掻きスコップを持って おじいさんのいところまで 行きました。

すると、
「ここは わたしの区分だからいい。あなたは家の前をやりなさい。」という。
雪掻きをしながら 話を聞くと
「人間一人通ればいいから、どの道も 開けておかないと緊急の時に たいへんなことになる。昔、雪の積もった日に火事になって 水のポンプまでの道が開いてなかったことがあった。だから、道を区分して 昔はどの家も総出で一日中 雪かきしたもんだよ。」と話された。

除雪車を村で購入したのが8年前とのこと。
「それまで どうしてたんですか?」と 改めて聞くと
「全部人力さ。朝には子どもたちを学校にやらなければいけないから 夜通し、雪掻きしてたもんだ。雪明りで結構見えるのさ。」

「え~~!!すごぃ」

なんだか、この村の歴史を垣間見たような 一日だったな~
厳しい暮らし
厳しい責任分担
その片鱗が残っているんだな~

除雪車が わたしの家の前まで来てくれるって ありがたいことなんだな~
苦労せず、その恩恵だけを与えられてる新住民に対しては、無意識に 冷たくあたってしまう人も 中にはいるのかもしれない。

ゆきかきの一日は、この村の歴史に思いを馳せた一日となりました。
by ainohanaMusic | 2013-01-16 22:32 | 心の旅日記 | Comments(0)