愛の花

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深く知る

哲生の家が火事になり、 一緒に暮らすようになって1週間が過ぎた。
警察とのやりとり、保険の手続き、火事跡から使えそうなものを運んだり、お見舞いの方たちと話したり・・そんなことが 少し落ち着いてきて 日常の暮らしに気持ちが向くようになってきた。

昨日は 二人で映画に行ってきた 「3丁目の夕陽 」なかなか 味わい深い映画だった。帰りは諏訪湖の「おみわたり」を見ようとか、温泉に行こうとか話していたが、道に迷ったり、時間に間に合わなかったり、「じゃあ帰ろう。」と哲生の運転で、伊那に向かったが、また、諏訪に戻って来てしまった時は 驚いた。

「化かされた。」とっさに哲生が言う。(笑い)
「道間違えたんでしょ?」とわたし。「ありえない。」と哲生。

ストレートで主張が強いのが男性性~とこの1週間で感じている。女性(わたし)は 生来の調整力が働くので、とっさに自己主張をしない分ストレスを抱えがち。表現は違っても本質は同じ。同じものが ふたつの表現をとる~ありのままに愛おしく感じると、ひとつに納まってゆく。

え? わたしだったら、ありえることだけどてっちゃんが?・・気を取り直して 運転交代。 この1週間、起きることひとつひとつが 慣れないことで、お互いのストレスになることが同時に、理解と成熟に向かわせている。

今まで 暮らしと仕事を一人ひとりでこなしてきたふたりが協力し合うようになったことは、奇跡であり、成熟だと感じます。

ところで、哲生は「銀河工房」という靴工房を営んでいたが、道具ばかりではなく 1000足作った経験の結晶の「型紙」を焼失した。靴屋として再起するには 相当の意欲と決意、エネルギーが必要になり、今後どうしてゆくかを、白紙に戻した。今の彼は、悩んでいるというより、解放されている。人の可能性は計り知れないですね。どんな展開になってゆくのか? 考えるよりもっと、素晴らしい展開が待っているような気がする。楽しみです。

さて、一緒に暮らしようになって 改めて彼に敬意を感じています。

たとえば、哲生が気がついて整えたことは・・

昨日は・・お風呂の隙間風をコーキングで埋めて お風呂があたたかくなった。
今日は・・薪の積み場が 新しい薪が上に積まれているのを積み直して、古い薪から使えるようになった。
掃除機が吸い込まなくなってるのを取扱説明書を 読んで水洗いして吸い込みが良くなった。
神棚に飾ってあった高烏谷神社のお札に台紙をつけて しゃんとした。
冷蔵庫が傾いてるのを 下に木をかませて 直した。

哲生と初めて出会ったのは2年前の3月。
親しくなったのは 2年前の5月。

そして、一緒に暮らして 改めて彼を知り始めている。

わたしは 遠くを見て足元をおろそかにしがちだけど
彼は まず足元から 整えてゆく人。
by ainohanaMusic | 2012-02-02 23:25 | 心の旅日記 | Comments(0)