愛の花

ainohanam.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

祈り

この数日、全国に散らばっている大切な友人たちの安否が気がかりで 少しづつ連絡をとって、無事を確認しては安堵し 祈りを送っていました。
 そして今日、リアルな被災地の映像の中に、5年間のわたし自身の再生への道のりが蘇りました。

5年前、わたしは漏電から突然の火災でパートナーも家も車も失い、子どもを助けるために両手に重傷のやけどを負って、8か月ほど1日中両手が焼けるような痛みに苦しむ日々が続きました。

今回の地震でたくさんの方々がいのちを失い、すむ場所もなくなり、そしてこれからの再生への道のりが待っています。それが、わたし自身の過去と重なり、絶えず祈りが湧いてくるのです。

2006年12月6日の夜10時、突然の火事のまっただ中、燃え盛る炎の中でわたしの心は あぜんとしながらも 静まりかえりました。
「これは大変だ、止められない。大切な大切な避けられないできごとが『今』起きている」と。

その一瞬後、自分のいのちをかえりみる暇もなく 高熱の煙の充満した子どもの部屋へ 助けに飛びこんだときも、わたしの道はそこにしかなく、無我夢中で 心は静かでした。あのとき、いのちを失っていても心は静かなまま肉体を離れたと思います。こどもへの愛情と守りたいという思いだけがはっきりとありました。
重症のやけどで病院に運ばれた時も、パートナーが遺体で発見されたことを聞かされた時も、事態があまりに大きすぎて心が澄みきっていました。すべてを肯定して避けられない神さまからのギフトとして受け取るしか受け取る方法はなかったのです。

お見舞いの方々が心配するほど、わたしは冷静でした。悲しみが溢れて溢れて 一人泣いたのは そのあとの2年。そして、5年たった今、この5年の道を わたしは どうやって再生してきたか やっとたどることができます。あの出来事が不幸ではなく導きであったことを、はっきりと理解できるようになりました。

再生への道は簡単ではないけれど、眠っていたほんとうの自分が目覚め、生き方そのものが根本的に変化する。なんのために産まれてきたのか、そこを深いところで掴んだのが再生のプロセスでした。 

すべてのできごとを どんなことでも選り好みせず まるごと受け入れて
自分のできることを 迷わず 全力でやる人生に転換したのです。

たくさんの方々が 今まで経験したことのない道、困難を超えてゆこうとしている。わたしも再生への道をうたい、みんなと一緒に歩いてゆく。
****************
【11日と12日】

3月11日、12日、大阪からお迎えした公成さんと星子さん、そして近くに暮らす夏秋さんとレコーディングをしていました。曲目は♪天からの水♪目覚めの朝、♪世界のみんなが思い出す 他5曲

11日ゆらりと揺れたとき、みんなで外に出ました。大した揺れではなかったけれど時間が長く、電線も揺れていて
「これは大きな地震かもしれない・・余震も続くかもしれない。」と4人に不安と予感が走りました。

離れた場所にいる二人の息子たちのことが心配になり、とりあえず携帯電話をそばに置いてなにかあれば、すぐに迎えに行く心つもりでレコーディングを進めました。10日の朝2時間しか寝ずに朝3時起きで 大阪から長野まで来てくれた公成さんは12日には帰路につかなくてはいけないので、とにかく限られた時間に丁寧に穏やかな気持ちでレコーディングに専念していったのです。

すべての曲の意味が深く汲み取れました。大変なことが起きていることを感じながら、そのことで、わたしたちはうたの意味を日頃より深く感じていました。余震の中でもうたっていて、どんなときにも うたをうたうことが わたしの道なのだと感じていました。

ラジオで情報を確認しながら 最後まで予定曲を仕上げた大切な仲間たち。12日、暗くなる前に 帰路に着く公成さんたちの車を見送りました。

見送った後、ホッとしてわたしは、夏秋さんの家から自宅までの道を間違えたり、バックとマイクスタンドを忘れたりで、自分の体が過敏に地震に反応してることに気がつきました。

被災地の方々も 被災されていない方たちもみんな 不安で傷ついている。

4月後半から わたしの今年のコンサートツアーが始まります。
行先は、静岡、北海道、茨城、埼玉、東北、行けるだろうか?
東北ツアーは7月。
不安はよぎるけれど すべてを見えないご加護にゆだねて
待っている人がいるところへ 必要とされてる場所へは きっとたどりつけると思っています。

うたは どんな時も 心をやわらかくし希望を運ぶ。

2003年4月
隣人のご主人が突然亡くなった朝、隣人で大切な友だちのTに手を掴まれて
「なくなった 彼に うたを歌ってあげて。」とひっぱって行かれました。

わたし自身が泣きたいのに、彼が亡くなったことが 信じられないのに
坂道を歩きながら 心を静めて 彼の魂に向かい合いました。

あのとき 心の底から思いました。
ああ~これが歌い手のほんとうのお仕事なんだなあ~って。
待ってて下さいね。あなたが 待っているのであれば きっと行きます。

そして、あと もうすこしで新しいCDが出来上がりそうです。

♪天からの水、祈り、目覚めの朝、世界のみんなが思い出す・・など地震のさなかで うたったうた 偶然とは思えない。

日々を直感に耳を澄ませて、朗らかに感謝して、味わって歩いてゆこう。

原発のことが とても心配です。でも、心配ばかりしても仕方がない。

祈りと感謝、そして身近なくらしを大切にすること。
それを続けてゆきますね。
by ainohanaMusic | 2011-03-14 21:17 | 心の旅日記 | Comments(0)