千葉はマザー牧場の「むすびまつり」より戻りました。
そして、今日はCDのレコーディングの再開です。
2日間、レコーディングをスットプし、子どもたちを隣人に託し、「むすびまつり」へ求められるままに、無報酬で、奉納演奏してきましたが、大きな気づきがありました。
ほんとに参加させていただいて良かった!
それはね、今、レコーディングしている歌たちの中に、わたしには無理のあるキー(音域)の設定が、6曲もあった~という愕然とした事実でした。
早速、わたしの自然な声の響くキー(音域)を探し、レコーディングの一からやりなおしを始めています。やっと、難題から解放され、歌っています。自分の音域なら、なんて声は柔らかに響くのでしょう。
曲によっては、ベース、サックス、ピアノ、ギター、全部仕上がってしまっている曲もあるのですが、とにかくやり直し。
気がついてしまったからには、始めからやり直しなのです。
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なぜ、わたしの音域でないキーを歌っていたか?
それには、わけがありました。
まず、この頃、やってきている歌たちは、「音楽のパートナーの夢に、わたしが登場して歌った歌」を彼が書き起こした~という不思議な経緯でやってきた歌たちです。
わたしが、
「これ、ちょっと、高すぎる~。」と言っても、彼が、
「いや、この歌は、夢の中では君がこのキーで歌っていたのだから、このキーの歌だ。」
と言われると、そんな気がして、頑張ってしまっていました。
また、そのうちの2曲は、あまりに高い音域なので
「ちょっと、無理だから下げてくれない?」 と言うと、
「これは、ギターがこのキーでないと弾けない。」とやはり、断固として言われると、やっぱり頑張ってしまっていたのでした。
好きな歌だから、わたしは、「できない」とは言わないし、思わない。~そこまで、言われるのなら、きっと、わたしには、できるのだろう~と。 もしかしたら、わたしの声は、彼の感じているように、高音域の方が響きがいいのかもしれない~と。
それでも、高音が出にくいこと、声量の出ない音域で歌っていることが、 この半年のわたしの辛いところだったのです。そうでなくとも、この間、風邪で、声が出にくい時期も、ありました。
お客さんが、聞きづらいだろう~ととっさに、メロディーを変えて歌ったり、選曲からはずしたり~。
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マザー牧場に到着した、わたしとわたしの音楽のパートナーを迎えてくれたよしまるさんが、奉納演奏の場所に案内しながら、これからは、母性の時代で、男性が変化していかないと~という話をしてくださいました。
母性が、伸びやかに、この地球と調和し、守ってゆくには、母性を包み込むほんとうの父性が必要だ~というお話でした。
彼は、沖縄の生まれ育ちで、もともとご神事をする家系に生まれているようですが、現在は、日本各地を巡礼して歩いています。「むすびまつり」は彼のところに降りてきたメッセージを受けて、地球の浄化を沈静するための祈りの儀式として執り行われました。
そして、奉納。
神殿が祭られ、結界が張られた枠の中で、奉納の舞と歌。
見に来られた、お客さんたちは、結界の外なので、ちょっと遠いのですが、マイクもなく、肉声で歌いました。
青空の下、少しはなれたお客さんは、四方に座り、結界の内側には、神様をお招きしている。心が引き締まります。
どっちに向いて歌ったらいいんだろう~?
わたしの声は、どこまで響くだろう?
できる範囲で心を込めましたが、自分の声が自然に響く音域以外は、響いていかないことが分かりました。
神聖な場所で、生声で歌わせていただいた時、自分は、自分の音域で歌うべきだということが明確に分かりました。マイクやリバーブでフォローできない、肉声だからこそ、基本は外せません。
誠さんは、わたしの歌のサポートするために演奏してくれているはず。彼の、ギターを弾きやすくするために わたしが、歌っているわけではない。
まず、順番を改めよう。
帰りの車を運転しながら、誠さんに伝えました。
「わたしは、わたしの自然な声の響くところで歌う。無理な音域で歌う意味は、わたしにはない。わたしが、心を込められなかったら、歌は伝わらないから。」
それで、レコーディングの大幅な、やり直し。
そして、彼も、はるかに伸びやかになったわたしの声に、
「悪気はなかった。」と反省モード。なんのことはない、キーを変えてギターを演奏することは、数時間も練習すれば、彼には可能なことでした。
周囲の意見を真に受けすぎると、本質を見失ってしまうこともある。身近な関係だとなおさら。
これから、まず、自分が伸びやかに歌えること~を大切にしたいです。そして、伸びやかな わたしを喜び、包み込んでもらえるとありがたいなあ~と思います。
あんまり、頑張らないようにしよ~っと。
神様、気がつかせてくださってありがとうございました。